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負傷兵  作者: 尚文産商堂


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55/60

第54話

建物の中へと一歩足を踏み入れると、ついこの前見たデータセンターとは比べ物にならないほど整備されていることに気づく。

数多くとは言えないが、両手の指では足りない数のロボットが、そのキャタピラのような足を忙しく動かして、あちこちに動き回っていた。

「申込窓口はこちらですね」

サーピがあらかじめ教えてもらっていたらしく、俺らを導いてくれる。

そこへと向かうと、まるでどこかの役所のようなカウンターがあり、受付には1台のロボットが俺らのことを待ち受けていた。

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