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負傷兵  作者: 尚文産商堂


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第51話

「データを受領承認完了全データを転写完了全データ格納終了データの整合性を確認完了」

電子音声が声を出すと、銃からの殺気は消える。

ホッとすると、同じ声で今飛んでいる警戒ドローンを回収するように指示が出た。

「サーピ、指示通りに」

「了解です」

サーピも今は警戒態勢を解いていて、安心して全機を回収していく。

3機目がたどり着いたころには、次の指示も出ていた。

「正門へ回ること正門に到着次第次の指示を行うためその場で待機を行え」

「サピエンティア了解指示に従います」

サーピが、俺の代わりに音声に答えると、回収が完了した旨を俺へと伝え、そのまま体を動かし始めた。

外から見れば音もなく巨大卵が走っているのを見るとシュールなのだろうが、それ以上に気がかりなのはこの警戒態勢っぷりだ。

「サーピ、今の状況を考えるに、内部はどうなっていると考える」

「警戒装置が生きている以上ほぼ確実に不正な侵入を試みると排除されることでしょうつまり我々は戦わなければならない事態に陥ることになります」

それは避けなければならないことだ。

ただ、戦いを避けるとはいえ、現在の報告は不十分なのは分かっている。

特に、28000年間も量子状態になっていましたと単に報告するだけでは、必ずここの基幹AIは良しとしてくれないだろう。

その言い訳も考える必要がありそうだ。

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