48/60
第47話
「今日はありがとう久しぶりのお客さんのおかげでとても楽しかったよ」
プーラは、またあのガタガタするエレベーターを使って、俺らを外の最初にいた門のところまで案内してくれた。
「そうだな、俺も久しぶりに職員に会えてうれしかったよ」
プーラへ、俺も返す。
もっとも、二度と会うことはないと思う。
それだけ、この世界は広く、戻ってくることも数少ないこととなるだろう。
今はアクーリクもレーニスも、サーピの中から出てきていて、地面の上にいる。
さすがにレーニスは少し浮かんでいたが、それでも礼儀は教えられているようだ。
それから俺らは正門から離れた。
向かうのは、サーピが教えてもらった、だいたい50キロメートルくらい離れたところにある、手野武装警備の支部だ。




