表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
負傷兵  作者: 尚文産商堂


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

45/60

第44話

8、9、10に分類されていた日誌は、おおよそ1週間ごとに書かれていた。

これらは、簡単に言えばどうしておいていってしまったのかという悔恨の念が伝わるものになっていた。

そして11番目のものは、 ようやく俺らがいる洞窟周辺の安全が確保できたから、訪れてみたいという内容だった。

「2038年8月1日、ようやくこのときが来た。疑似生命体のやつらは、ようやくこのあたりから一掃できた。果てしない戦争の果てに残された静かな世界では、あいつを、カニスを救出することができるだろう。国連軍は俺に、こにための休暇までくれた。明日死ぬんじゃないかと思うぐらいだ」

そして、ケレベルの最後の日誌へと移る。

「2038年8月2日、なんていうことだ。あいつらがめちゃくちゃにしやがった。擬似生命体のやつら、あいつらがここにいることを知っていながら、いじり倒したやがった。おかげであいつらがいつ出てくるのかが全くわからなくなってしまった。二人とも、元気に過ごしておいてほしい。俺が死ぬ前に、是非とも会いたいものだ」

ついでに見ていくと、この第12文書に添付されているものがあった。

「これも見れるのか」

俺がプーラに聞くと、数秒待ってから、モニターに添付文書がそのまま画像データとして表示された。

「これで見れるかな」

「ああ、ありがとう」

言って、その画像を見てみる。

俺とサーピがいたあの洞窟が、ぐちゃぐちゃになっていて表示されている。

さらに、総本部に戦闘中行方不明者として登録するように申請する内容の文書もついていた。

これがいまだに有効だったおかげで、死んだとはされずに、こうしてデータを見ることができるようになっているらしい。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ