メタバース用語集
簡潔で解りやすい説明になるよう努力しましたが、解りづらかったらごめんなさい。
誤りがあった場合は、ご指摘頂けますと幸いです。
ゲーム業界やIT業界に関わりがないと、聞き覚えのない方が多そうな用語の簡単な説明です。
本作はこれらの意味が解らなくても、問題なく読み進められるように構成したつもりですが、念のため用語集を設けました。
どれも本作限定の用語ではありませんが、大半は比較的新しい概念のため、ネット上にある各種説明によっては、定義や解釈が若干異なる点をご了承ください。
◆Web3 (ウェブスリー)
「Web3.0」と「Web3」は表記の違いで意味は同等。
基本的には、ブロックチェーン技術を基盤とした、特定の組織に権利が集中しない非中央集権型のインターネットサービスを指す。
明確な定義が定まっておらず、解釈が異なることが多いので注意が必要だが、ゲームにおいては「GameFi」がWeb3系と言える点に異論はないはずである。
◆オープンメタバース
基本的に2023年における「メタバース」とは、インターネット上に構築された3D仮想空間を意味する。
「オープンメタバース」は、複数のメタバース間でデジタルデータを相互運用できる仕組みを持った形態である。
オープンメタバースのゲーム同士なら、ゲームAで取得したアバターやアイテムをゲームBでも利用可能となる。
つまり、一方のサービスが終了しても対応データの所有権が維持される。
ドラクエで入手した剣を、FFやゼルダでも利用出来ることになるが、効果まで引き継げるとゲームバランスが維持されなくなるため、本作の解釈はデザインのみとする。
◆GameFi (ゲーミファイ)
「Game」と「Finance(金融)」を合わせた造語。
ブロックチェーン技術を利用して、ユーザーが収益を得られるシステムを持ったゲーム全般を指す。
「NFTゲーム」という言葉は実質同等の意味で使われる。
「P2Eゲーム」も同等の意味で使われることが多いが、GameFiのジャンルのひとつとするケースもある。
◆DAO (ダオ)
「Decentralized Autonomous Organization/分散型自律組織」の略称。
ブロックチェーン技術を利用して、決められたルールに基づいて、所属メンバー全員によって管理・運営される組織のこと。
つまり、特別な決定権を持つリーダーが存在せず、民主主義的に運営される、非中央集権型の組織である。
◆NFT (エヌエフティー)
「Non-Fungible Token/非代替性トークン」の略称。
ブロックチェーン技術を利用した、デジタルデータの所有権を管理するためのメタデータ(またはシステム)。
主に画像データと音楽データの権利管理に用いられる。
あくまで実データと紐付けられているだけなので、実データのコピーが防げるわけではない点に注意が必要。
◆NFTゲーム
ゲーム世界の外でも所有権が保持されるゲームであるため、実質的には稼げるゲームの意味となる。
◆P2E (ピーツーイー)
「Play to Earn」の略称。
日本では「遊んで稼ぐ」の意味で使われることも多いが、英語の意味そのままで「稼ぐために遊ぶ」というニュアンスも強い。
スクウェア・エニックスの松田洋祐社長(2022年)は、ゲームをプレイする動機という意味で解釈して次のように分類した。
Play to Have Fun:楽しむことを優先したい。
Play to Earn:稼ぐことを優先したい。
Play to Contribute:より面白くするために貢献したい。
◆P2Eゲーム
NFTゲームと類似だが、楽しむよりも稼ぐほうを優先したゲームというニュアンスがある。
◆フルダイブ
人間の五感「視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚」をVR世界に没入させること。
ただ、現実問題として五感の個人差は大きく、特に「触覚・味覚・嗅覚」の完全再現は困難を極める。各個人の神経系、各種細胞まで計測しなければならなくなってしまうはずである。
このため本作では、五感すべてを脳内で再現する擬似的な仕組みと解釈している。
◆MMORPG (エムエムオーアールピージー)
「Massively Multiplayer Online Role-Playing Game/大規模多人数同時参加型オンラインRPG」の略称。
インターネットを介して数百人以上のプレイヤーが同時参加できるロールプレイングゲームのこと。
通常、ゲーム世界で直接プレイヤー同士が交流できるシステムを持ち、共闘スタイルが基本。