漫才「遅刻のいいわけ」
二人 「「はいどうも!こんにちわ」」
ツッコミ「と言う事でね、こんな場であれなんですが、こいつこの前待ち合わせに遅刻してきたんですよ3時間も、今日こそ理由を聞かせてもらおうと、そういうわけなんです」
ボケ 「いやその件は謝ったじゃん?」
ツッコミ「謝った謝ってない以前にいいわけが、ひどいんだよ」
ボケ 「いや、だからさ、お前と出かけるのにちゃんとしていかなきゃと思ったから、髪洗ったらさ、前の日より2度も気温が低かったじゃん?そりゃあ髪も乾かないよ」
ツッコミ「きゅん!とかならないからな!ドライヤー使え!しかも2度で何が変わるんだよ」
ボケ 「事件はそれだけで終わらないんだって!」
ツッコミ「どんなテンションだよ!殺人事件でもおきるのかよ!」
ボケ 「いや人は死なないけど?いやこの楽しい漫才の場でそんな血なまぐさい話する?」
ツッコミ「本気でおきてると思ってねぇよ!お前が事件とか言ったんだろ!」
ボケ 「そうそう、自分うきうきで、出かけたのよ。そしたら迂闊にも服の襟のところが木に引っかかっちゃってさ、もう絶妙なバランスで」
ツッコミ「なんだよ、絶妙なバランスって」
ボケ 「いや、あと一歩でも踏み出したら、首がつれちゃうギリギリの角度で、嗚呼自分このまま飢えて死んじゃうのかな?って」
ツッコミ「流石にそれは無いだろ!」
ボケ 「そうかな?鳥とかがご飯運んでくれるかな?」
ツッコミ「なんでメルヘン?そうじゃなくて、枝折るなりして脱出しろよ。それでどうやって木の枝外したんだよ」
ボケ 「いや、飛んできたカラスが、木を揺すってくれて外れたんだよ」
ツッコミ「ほんとに鳥に助けてもらってんじゃねえか、でも3時間も同じ体勢だったわけじゃないだろ?」
ボケ 「そりゃあね、あの体勢3時間続けてたらその後全力でフットサルとかして無いわ」
ツッコミ「そうだよな!お前気合入りすぎて俺の顔面にボール当てまくってくれたもんな」
ボケ 「その話は置いておくとしてその後なんだよ問題は!いつも自分が通ってる道をカルガモの親子が横断してて」
ツッコミ「何だよそれ!何でそんなんで遅れるんだよ」
ボケ 「ええ??!カルガモの親子だよ?蹴散らして来いっての?なんて残酷なやつだ」
ツッコミ「違うよ!回り道して来いって言ってるの」
ボケ 「いや、いつもその道しか使わないから迷っちゃうし、そのほうが時間ロスかなと思って」
ツッコミ「ああ、はいはい、もういいわ、それで3時間は遅刻しないだろっての」
ボケ 「そうね一番の事件は川を箱に入った子犬が流れててさ。思わず追いかけたよね」
ツッコミ「おいおい、今時そんな事あるのかよ?それで?追いかけてどうなった?」
ボケ 「いや、海についたけど?」
ツッコミ「海まで追いかけたの!?何でそうなった?」
ボケ 「いや、川の行きつく先は海じゃん?」
ツッコミ「いや、何処まで行ってるんだよ!って聞いてんの!」
ボケ 「海は詳しくないからな・・・太平洋??」
ツッコミ「もうやめろ!本当の事言えよ!」
ボケ 「本当は電車が遅れたんだよ」
ツッコミ「じゃあ、最初からそう言えよ!連絡だけ入れれば、何も言わないから!なんで電車遅れたんだよ?」
ボケ 「なんか線路をカルガモの親子が横断してたって」
ツッコミ「もう、いいわ」
二人 「「ありがとうございました」」