目覚めとともに
わたしは目を覚ました
目を覚まし、視線の先にあるのは綺麗で豪華な天井、見た事のない程綺麗な天井があった
「こ.こ.は.ど.こ」とかすれた声で言った
「ここは王宮の客室ですよ」と言ったのは黒髪で黒い瞳、そして高身長の男だった
「!?」
何故それを見て私は驚いたのか
その理由は簡単だ
この世界に黒髪で黒い瞳の人間なんて存在しないからだ
「僕のこの目と髪の色が気になりますか?」
この男を一言で言えば完璧な男の人と言ったところだろう
「いえ、少しびっくりしただけです」と言うと
「では今から教会へ向かいましょう」
この言葉に対してあらかた意味は分かった
だからこそここで力を手に入れよう
そう考え、教会へと向かった
その頃の村では
どこだここはと妄想とする意識を叩き起こそうとし考える
何も分からないし、何も覚えていない
「とりあえず起きよう」
布団から起き上がり外に出た
だが目に前には訳の分からない光景が広がっていた
それは木だ
木しか存在しない
ここはどこなのかと考えたが答えは見つからない
だが一つだけ言えることは
ここは村ではない、ということだ
「なんで俺はここにいる」
わからない
わからないことだらけだ
どうすればいいのかすらもわからない
この後の行動もわからない
でも一つだけわかることがある
それは
行動を開始しなければならないということだ
なぜだかはわからない
ただの勘だが
そうしなければならないと
そう思えてならない
次の瞬間、動物の群れが
俺の方目掛けて突っ込んできた
無力な俺にはたかが動物ですら倒すことができない
そう思っていた
だけど
それは違った
「操作魔法」この言葉と同時に腕の骨は剥がれ
動物の群れを……チリになるほど細かく、そしてものすごい速さで…殺した
この魔法がなんなのか俺にはわからなかった
でもこの後すぐきこの魔法の正体と
何があったのかを全て知ることになる
その理由として
なぜ動物達が群れを作って俺の方に向かってきていたのか
不思議な点が少しだがあった
だがその答えはすぐにわかる
「なんだよ、あのモンスターは」
動揺を隠すことはできなかった
無理もない
誰であろうと目の前にワイバーンが現れたら動揺する
逃げるしかない
逃げなければ俺な死ぬ
誰だって
赤ん坊でもわかる事だ
でも逃げるなんて選択肢はなかった
なぜなら
ワイバーンは1匹だけではないからだ
周りを囲んでる
逃げるすべはない
戦うしか方法がない
そう思った
でもそう思った時には手遅れだった
俺の四肢は既にもがれた後だった
「でも俺よ魔法は使える
たとえ四肢がもがれても、もがれた方が強いのが…俺の魔法だっ!」
そして叫んだ
「操作魔法ッ」
俺は期待してしまった
この力は強く
ワイバーン程度なら勝てるほど強い魔法だと
でも現実は違った
操作魔法で操った骨は全てワイバーンの爪によって
塵と化した
俺はここで死ぬのか
死んでいいのか
死んだら俺の人生は終わる
それでいいのか
そう考えてるうちに
悪れているはずなのに
ひとつの言葉を吼える
「救うために…俺に力を貸せぇそうさまほおぉっ!」
塵と化したはずの骨は動き出し
目を潰し
肺を潰し
内蔵全てを潰した
勝ったのだ
俺はワイバーンに勝つことが出来た
でも四肢はもうない
操作魔法でくっつけられるほど
塵は大きくはない
「俺はここで…死ぬのかな」
傷は癒えない
癒すことはできない
俺はなんのためにワイバーンを殺した
生きるためだろ
なのになんで今死にそうになってんだよ
クソ、クソ、クソ…
俺は何もできなかった
だから今度こそは救いたい
絶対に生きてやる
そう思い
もう一度吼えた
「そうさまほおぉぉっ!」
なんかよくわからない形で終わってしまったし
書くまでにすごく時間がかかってしまいました