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プロローグ

 ガラガラガラガラ――。


 古びた機械音が響く。

 実際に見たことはない、旧式の投影機が稼働を続ける。


 それは大量のfilmを使って、静止画に動きを与える。


 これは夢。

 映画を見る夢。


 体に感覚はなく。

 自分と世界の境界線すら曖昧。


 故に映し出された内容は、自分の記憶と混同されていく。


 ---------------------


 巨大な白塔が爆発する。

 それはテロ?

 大きな音を立てて、崩壊していく。


 ---------------------


 屋上から落ちていく人影。

 それは自殺?

 人影に手を伸ばす者も、落ちる。


 ---------------------


 金髪を振り回す少女。

 それは狂気?

 自傷を、永遠に繰り返す。


 ---------------------


 殺しあう、かつての友。

 それは正義?

 己の生き方は変えられない。


 ---------------------


 誰も動けない混戦。

 それは希望?

 命は既に風前の灯火。


 ---------------------


 地球上を高速回転する彗星。

 それは破滅?

 有限の時を周回し続ける。


 ---------------------


 水に覆われた世界。

 それは洗脳?

 全てを失った少女と、不死だった男の再会。


 ---------------------


 都会の駅近辺。

 それは運命?

 不死の男と、歌手を志す女の出会い。


 --------------------


 膨大な情報が、脳内に焼き付けられていく。


 こんなの、知らない。


 夢とは記憶を整理する時間であるという。

 ならば、なぜ私の知らない内容ばかりが・・・?


 これは()()()()記憶なの?






 

       film~有限周回彗星~









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