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辺境伯ロイド奇譚 〜誰が彼を英雄と名付けたのか〜  作者: 塚本十蔵
第1章 ロイド辺境伯、改革を始める
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第二十七話 ロイド、伯爵家の晩餐にお呼ばれされる

 さて、盟約の解消と合意は成立した。後は援助に関わる実務的な話し合いとなる。伯爵夫人との会話にグレッグは関われないが、実務内容のセッションは俺よりも彼の方が適任だ。

 話し合いは会議室に移り、実務者達を交えての会議となった。ここでの俺は書面のサイン係に昇格(?)となる。

 先程の話し合いと異なり、今の会議は基本的に事務官同士の調整みたいなモンだ。俺は頷いたり、サインしたり、判子を押すばかりだ。


 ……いやぁダルいわ。炒ったお茶(お茶というよりコーヒーに近い飲み物)を啜りながら、煙草の煙が室内に漂う殺伐とした空間にて、俺はぶっちゃけ退屈してた。


 そんな会議は一刻半ぐらいで済んだ。けど、正直俺が居る必要があるのか分からないでいた。だってさぁ、内容なんて既に基本的には合意してる案件だし、話し合いにしてもグレッグが主導なんだもん。

 まあ、それはブローグ伯爵も同じなようである。激務で寝不足なんだろう、起きているのが辛そうに見えた。


 そんなこんなで会議の後は晩餐会だ。俺とイライジャは服を改め大食堂へ赴いた。


 でさぁ、何故にイライジャはドレスなの? 訳がわからないよ……。

 ……それはもう諦めたが、問題はコイツの食事マナーだ。

 一応、最低限のマナーは学ばしたが戦地に赴いてからの実戦は初だ。不安になる。屋敷で学まばせた成果は出せるのだろうか?




「さあどうぞ、ロイド君。それと」リズ姉さんが歓待するが、イライジャとは面識がなかったのでちょっと詰まる。


「こちらは……あ〜……」


「イェラ、です! はじめまして!」アウトーっ! はい、アウトー! 

 

 俺が言いよどんだ瞬間にイライジャは勢い良く宣言しやがった。


「はい。初めましてイェラちゃん。私はリズ夫人と読んでくださるかしら?」


「はい! リズ夫人!」


「良いお返事ね。さぁ、こちらの席にお座りなさいな」


 笑顔のリズ姉さんには悪いが、やっぱ説明しとこう。


「あ〜リズ姉さん。コイ…この子は男の子でイライジャと言います」


「え? あ、あの?」


「いや、ホント…いえ本当に男の子なんで……その、女装が趣味でして」


「ちょっと、ロイド君。貴方……その、貴方の趣味でそうさせているの?」


 誤解! 誤解だから!


「違います! 説明させて下さい!」

 

 慌てて弁明に走る。ダッシュで行かねば阻止限界点を越えてしまう!


「! とある縁で知り合いまして、今は俺の義弟として面倒みているのです。それに自分はお稚児趣味なんてありませんっ!! ありませぇんっ!!」


 俺の勢いにリズ姉さんは目を白黒してた。が、一応は納得してくれたようだ。


「ふうん、そう、まあそうね。貴方、帝都では年増趣味で知られているもの。子供の趣味は無いのでしょうね。

 で、イェラちゃん。ロイド君の義弟で良いのね?」


「……わたし……妹、だから……」イライジャは顔を曇らせうつむいた。


 場の雰囲気が……。


 なんかさ、俺、悪くね?

 ほら、ほらぁ! 姉さんがつられて同情した顔してるじゃん!


「そうね。……ね、イェラちゃん。貴女、義妹いもうとなのよね」


 あ゛〜同情しちゃったよ!


「うん……え、あ、はい、です」


「……ええそうね。うん……ロイド君。わかったかしら?」リズ姉さんが勝利に輝いた女神の様な笑顔でのたまった。


 アカンわ。はい、俺が悪ぅございました。


「…………たいへん同意致しかねますが、リズ姉さんに従い……ます」終〜了〜だよ! ちくせう、ちくせう。


 俺は復仇の誓いを胸に押し込め、白旗を上げた。……しかし、俺はこれからも負け続けるのだろうか。


「ふふ、ねぇイェラちゃん。貴女はいくつになったのかしら?」


「え、えっと」


 固まるイライジャ。俺はひとつため息をついて代弁する事にした。


「この子は年齢がはっきりしないのですよ。で、まあ10歳だとあたりをつけています」


「事情があるのね。分かりました。立ち入った事は聞かない様注意しましょう」


「有り難うございます」「ありがとございます」と俺達二人は感謝を口に出した。


「さ、お座りになって、旦那様も間もなく来るわ」と再び席を促した。

 

 食卓は長い食台ではなく、広い円卓である。上座の対面に座り、イライジャを左につかせる。

 練習の成果はあるのか、意外と堂々としている。中々に肝が座っているのか、はたまた気にしない性格なのか判らんがコイツの態度は悪くない。


 円卓には、中央に生野菜と果物が小さな山を作り、銀細工の燭台からは落ち着いた光りを灯している。また、それぞれの席には食器が並び、ステンドグラス製のグラスの小さな燭台が置かれている。


 やはり、こうした小さなお洒落な舞台設定は俺には出来ない。俺ン家は親父達の趣味で豪華主義だからだ。

 俺が代を引き継いでからは豪華主義は縮小させたが、こうした配慮はもっと勉強しなければならない。


 伯爵は大して待たせず登場した。俺達3人は席を立つ。


「待たせて済まないね。さぁ座りたまえ」


「はい」


 主人はやや遅れて登場、迎えて席を立つ。まあこのやり取りは様式美ってやつだ。


「紹介します。この()はイライ…イェラと申しまして、縁があり自分が引きとっております。ん…さ、挨拶なさい」


「はい! イェラ、といいます。…えっと、えと…ははくしゃく様、本日はお、おまねき、ありあり…あ、ありがとうございました!」


 ふう、まぁ合格だ。見れば伯爵夫妻は満足そうに頷いている。


「うん、うん。よろしい。さ、掛けたまえ」


 全員着席。すぐさま食前酒が用意された。イェラにはどうやら発泡果実水が配られたみたいだ。

 

 伯爵が丁寧な乾杯の音頭を取る。

 俺達は唱和し、クイッとあおる。林檎をベースにした食前酒は実に爽やかなのど越しを与えてくれた。


 前菜にあたる軽食…クラッカーとチーズの皿、それと豆と野草、山菜にオリーブオイルと酢で和えたサラダだ。サラダには炒って荒く砕いた豆が散りばめられている。


「……縁が、と言ったが、差し支えなければ聞きたいのだがね?」と伯爵。


「ええ、はい。……そうですね、帝都での出来事なのですが、この児に助けられたのですよ」


「ほう。それは」


「はい、そうです。暴漢から身を挺して自分を守ってくれたのです」


「ふむ、イェラ、と言ったね。それは素晴らしい事だ。中々に出来る事ではない」


「え、えと、えと、はい」伯爵から賛辞されてキョドっている。


「ロイド君、君の行いは貴族精神の発露。そう思うよ」


 だが待ってほしい。訂正を発言する。


「いいえ、発露、ではありません。……もっと根源的な、そう、命の対価。それに単純に報いただけの事」


「命の対価……」 


 リズ姉さんは俺の台詞をつぶやいた。


「そうです。命の対価なんです。凶刃の前に飛び出し、俺を庇った。それは勇気です。伯爵の言葉を借りるなら、勇気の発露、です」俺はそう宣言した。


「勇気の()、です」そう付け加える。


 伯爵夫妻はイライジャに笑みを贈った。送った、のではなく贈ったのだ。それは2人の表情に現れている。


 それを見て、俺は満足した。

 俺がこの夫妻が好きなのは、彼らのこうした素直な賛辞を送れる事がある。


 食卓に主菜、一皿目…魚料理が並べられた。

 ブローグ伯爵領に在るセト=ウィキス湖の特産である金鱒だ。マスはマスなのだが、コイツはマスにあるまじきマンボウに似た縦長の奇妙なやつだ。冷たいセト=ウィキス湖固有種で、身は厚みと味は深みに定評がある。

 しかし困った。俺は何度も食べた事あるのだが、イライジャは余り魚料理を食べていないのだ。俺にとっては馴染だからウッカリ忘れていた。

 チラと横目で見るとやはり困った顔をしている。


 仕方ない。マナー違反なんだが、イライジャ用に俺の皿の金鱒を切り分けた。

 手早く切り分け、ソースの魚醤をたっぷりかけて皿を交換する。この魚醤は甘辛く味付けしてあるブローグ伯爵家のオリジナルソースだ。


「ありがと、ロイド兄さん」と小さく感謝される。


 そんな俺をリズ姉さんは優しく見つめていた。


「作法が成っておらず申し訳ない」彼女の視線が恥ずかしい。誤魔化すように二人に会釈する。


「御免なさいね。イェラちゃんの事、よく知らなかったの」


「そうだな。申し訳ないな……許してくれないかねイェラ嬢?」

 

 夫妻から謝罪を受けたイライジャは、初めての状況にオロオロしだした。

 俺は手を伸ばす。


「イェラ。夫妻からの謝辞は『はい。受け取りました』と済ますんだ」イライジャの側頭部を軽く撫でる。


 日本人的な感覚なら頭をポンポンたたくのだろうが、頭を叩く仕草はマナー違反の最たるモノだ。頭は神聖なモノとして見られていて、叩くなんて侮辱、いや犯罪でもあるのだ。

 親愛のしるしとしては頭を抱くとか、側面…まぁ髪だな…を撫でる。

 過去、特に日本人の転移者はよくこのトラブルを起こしてしまう。最悪の場合だったが、とある日本人が貴族の少女にコレをしてしまい大問題になった。

 その日本人の謝罪は受け入れられず、彼は死罪となる結末を迎える。それ程までに頭はデリケートな場所なのだ。


 それはさておき、俺のアドバイスは素直に受け入れられ、イライジャはニッコリと笑みを浮かべた。まぁ、大概の場合、コイツは俺の言うことは素直に聞く。


「はい! うけとり、ました!」オーケィ、グッドだ。


 イライジャの元気の良さは場を明るく取り持つ。食事の合間の会話はコイツの話題が多くなった。

 主菜は3種続く、次の皿は小魚のフライとほうれん草のソテーである。ピリリと辛い赤唐辛子がアクセントの魚?料理だ。うん、ほうれん草が囲ってあるがメインは魚だ。やはり魚料理となるな。

 頭付きだが小さいから問題ない。そのフライをほうれん草と共にパクりと喰いつく料理である。


 二皿目からにはパンが付くのだが、なんと大餅(ダービン)が代わりに付いてきた。


「驚いた? 帝都で流行りだと聞いて取り入れてみたの」


「ええ、驚かせて貰いましたよ」


 しかし、ちょっと誤解してるのな。流行りは流行りだが、貴族向けじゃないんだけどね。まぁ、訂正するのは些か憚るので口にチャックする。それに俺にしてもユエのおっさんを連れ帰ってきたんだ。北部で流行らすのだから、まあ良いかと思うよ。

 だが、このダービンは極めてスタンダードな味だ。ウーにも言いつけているが、名物にするにはもう一口工夫する必要があるよな。


 主菜三皿目はいわゆるサイコロステーキだ。魚醤のそれとは違う甘辛いソースで頂く。

 添え物に甘い人参と塩気の強い芋が付くのは定番なのだろう、ジャガイモでない以外は日本のそれと変わりない味である。

 付属には先のダービンと違い、パンが出た。パン自体に味付けがしてあるのでバター等が付いていない。肉にも芋にも良く合うパンだ。


 と、こう記せばさぞかし大食に見えるが、実際にはひと皿ひと皿は随分小さい。三皿でようやく一皿とプラス、そんな量だ。女性たちは大抵一口ぐらいは残してある。実際にリズ姉さんはちょっと残してあるな。……イライジャと見れば……男の子、と言うより食べ盛りの子供、って感じだな。元気よく食べている。

 ……多少、マナー不足なんだが、まぁ仕方ねぇべよ。元気なのは悪くない。夫妻だってニコニコして見てる。


 あ、女性が別に食べ残すのはマナー違反に当たらない。しかし、やはり男性一般には三皿でも足りない位の量だね。リトル足りない。

 特に、やはり肉はもう少し欲しいよね! やはり肉だよ、肉。モーモーさん大好きさ!


 さて、主菜が終われば副菜の出番となる。副菜はパイが出る。ミートパイ、そしてドライフルーツのパイである。サイズは可愛いお茶碗サイズだ。大阪に本社のある某清掃道具が有名な会社が運営してた、某人気ドーナツ会社のパイみたいなヤツだね。伯父さんが昔、関西で店長を任されていたんだ。懐かしいなぁ。伯父さん元気かな?


 最後に軽いサイドメニューだ。

 最後の皿は少量の生野菜。その味付けは可もなく不可もなく、だ。特に記述しなくちゃならない味。

 あ、そうそう付け加えると、このサラダの上にはリンゴリンゴ草と言うプチトマトサイズのリンゴに似た小さな果物が乗っかっている。この奇妙なネーミングの果物はトマトの無いこの大陸に、かつてこの大陸にやって来た日本人が開発した全くの人造種である。

 その味は、リンゴとトマトのミックスした微妙な酸味の(両者の混在した意味不明な)味であるのだわ。

 フレッシュな酸味に乏しい大陸なので大人気な果物であるのだよ。ちなみに原種は不明。そもそも造った人はホントに日本人かどうか判っていない。

 と、言うのも、この人は自分から日本人だとは名言していない。日本人顔で日本語を話したが、西暦の呼称は知らず、加えて年号を『賞来22年』と話したからだ。

 このけったいな話はリンゴリンゴ草のエピソードだけでなく、他にもこうした奇妙な年号を使う人が何人も存在したのだ。


 ガリアン暦、太原暦、統一栄光暦、貴記、キロバイト、他にもこうした暦を伝える人々がいた。彼等は何者なのか、それを語る人は少ない。有力な説では異なる世界線や違う次元世界を唱える人が居る。

 ま、そう考えるのが妥当なんだろうね。


 で、食事は終わりだ。ああそう、飲み物も説明しておこうかね。

 ドリンクは基本的にはビールなんだが、北部では焼酎…芋焼酎が多い。帝都や東部はビールにウォトカ。南部は果実酒。西部は発泡酒や果実酒。余談だが西部ではビールは人気がない。他所の土地から移動してきた人以外は全くと行っていい程飲まれていない。理由? 理由なんか知らんがな。

 んで、全般的に未成年者は薄いうっすい果実酒か果実水が飲まれている。お酒は15から。



 食後には男性は男性同士、女性は女性同士でのお茶会に移るのだが、そういうのは人数が多い場合だ。今は俺達二家の晩餐会なのでテーブルの食品らが取り除かれ、お茶会に移行する。


 食事の間の会話は主に俺の帝都での話題だ。いやはや、話してみて気付いたのだが、俺には随分と恥ずかしい話ばかりだった。先にでも話に出たが、やはり帝都の幾人かの貴族夫人を奪った話は振り返ればヒドイ話である。

 俺としては終わった話だし、自分の行動が間違いじゃないと思っているのだが、傍目からみれば非常識のオンパレードなのである。前代未聞なのは分かってやってたんだけど、そいつを親しい大人側から見たら眉を顰めたくなる案件な訳だったのだ。

 他には、学業と領地改革の立案の話題。それとイライジャとの出逢いである。

 もっとも、イライジャが貧民窟の出身なのは話していない。知人絡みの依頼でイライジャを引き取る時にとアレンジして夫妻に語った。

 このカヴァーストーリーはイライジャにも言い含めてある。元々は脚色する気になってなかったのだが、友人らから忠告されていたせいだ。ここら辺の貴族絡みのしがらみは正直、よく判っていないでいる。

 だが、まあ、せっかくの忠告なんだから受け入れた。意外とイライジャは理解を示し(ホントに分かってるか不明なんだが)自分をそれなりの家の出であると覚えさせた。



「……ふむ、それではイェラ嬢が成人すると一家を立てさせる、と?」


「ええ、そうですよ。彼女には好きな人生を歩ませるべきなのです」


「なるほどね。しかし、何故に姓を変えるのかね?」


「はい。それは、……えと、うぅ…あの、ロイド兄さんのなまえが好き、だからです」と、イライジャは小さいながらもハッキリ宣言した。


「はは、まぁ、そう言ってきかないのですよ。……5年後に成人したらイェラ・ロイズ、と」


 俺は苦笑してイライジャの言葉を補強した。


 ロイドから名を取りロイズ。

 当初はロイドの名をそのまま使う予定だったのだが、使用人達から抗議され、名をアレンジする事になった。抗議の理由は俺には理解出来ないでいる。なんかさ、そのままだと対外的に悪いそうな。なんでかね?


「イェラ・ロイズ、ねえ…ふふ、結構合っていると思うわね」


「はい! にあっています!」


「そう。なら、その名に恥じない素敵な大人に成るのですよ?」


「なります!」


 ……元気そうだね、君。

 元気よく宣言するイライジャに夫妻は満足そうな笑みを浮かべた。

 

 それからしばらく俺達はイライジャの将来とか雑談に耽った。


「あら、イェラちゃんはお眠のようね」「おお、そうだな…さ、もう休む時間だ。イェラ嬢は寝室へ行き給え」


 そうだな、結構な時間だ。うとうとし出したイライジャを大食堂に控えている侍女に合図し、部屋を用意させに出した。


 それを潮に晩餐はお開きとなる。俺はイライジャを抱え上げ、夫妻に退出の挨拶をした。

1万PV突破しました!

有り難うございます! 有り難うございます!!

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