第二十一話 ロイド、仕分けを開始する
この3日間は特に筆記する必要はない。朝起きて、昼はプレゼンまとめて、夜はむぎ、いやメギと二人で愉快な大人の床運動をするだけだ。
しかしさぁ、なんで毎晩のようにイライジャが寝床に入って来るんだ? 一応の遠慮はしているのか、俺がメギとよろしくやってる時間には現れず、明け方にこっそり侵入してくるやり方だ。
帝都屋敷では見られなかった行動に俺は困惑した。あの時分の夜泣きは環境と待遇の変化にイライジャの精神が不安定になったからだが、それはマルオー人形を与えたら改善された。
で、なんでなの? と尋ねた。
だが、イライジャは応えなかった。曖昧に(語彙が少ない為もある)はぐらかした。
正直、俺は小児医学なんか知らない。子供の奇異な行動が何を意味しているのか判断しようがない。頼りになる人が居ないので途方に暮れていたのだが、それに応えた人が現れた。
ドラクルである。確かに専門ではないのだが、彼女は洞察力のエキスパートだ。彼女は苦笑しながら俺の悩みを聞き、イライジャの元へ赴いた。
一刻程のち、ドラクルは帰ってきた。だが、俺の問いには答えずニヤニヤとイヤな笑い顔を貼り付け、肩をポンと叩き出て行ってしまったのだ。
ドラクルの付き添いである一等献護師のフランシア・ヴァニラが彼女に代わって俺の問いを答えてくれた。
「辺境伯様、ありていに言えば、イェラちゃんは伯爵様の事をお慕いしているのです。初めて感じた恋、ですね」
「……あのぅ…イライジャは……」
「ええ、勿論彼女は男の子です。ですが、まあ、他の方を好きになるのは自然な事。それが同性であっても」
ため息が出る。どうしろと? あいつには悪いが俺には同性愛の趣味はない。他人がナニを感じてナニをしようが知ったこっちゃないないが、俺はその当事者になるつもりはこれっぽっちだってありゃしない。ぶっちゃけ迷惑な話だ。
「ええ、辺境伯様に於かれましてはそうでしょう。ですが、こと恋なら…その、有り余る感情を持て余してしまうのは致し方ないかと」
「で、じゃあ俺はそいつを受け入れろと? 嫌だね、御免こうむる」
「……辺境伯様」
「ああ、別にイライジャをどうこう言うつもりもないし、彼を爪弾きになどしないさ。同性愛? 大いに結構。恋愛は自由さ。だがね、俺が当事者になる気は毛頭ない」
献護師さんは口ごもっている。俺は更に紬ぐ。
「俺はね献護師さん、他人のプライベ…他人の個人的なあれこれはどうだって良いのさ。ヒトの恋路に口を出すほど阿呆ぅじゃない。イライジャやドラクルらが同性と乳くりあおうと…いや失言だ済まない、貴女に含む所はないのだ。
ん、話を戻そう。
イライジャに対し、あ〜、どう接すれば良いのか。うん、本質的にどう対応すれば正しいか相談したい」
献護師さんは俺の失言に一瞬顔を強張らせたが、彼女は有り難いことにスルーしてくれた。
「そう…ですね、イェラちゃんにしても辺境伯様にはご迷惑をかけたくない、そう思っております。言葉足らずで明確にそう言った訳ではありませんが、その様に捉えました。
また辺境伯様の仰るとおり、同性愛は個人の個人的な主張です。どなたもそれを制中など出来ません。
辺境伯様、辺境伯様はイェラちゃんをどの様に捉えておりますでしょうか?」
彼女からの問いかけに思考を巡らせる。
「……そう…だな。イライジャには借りがある。ああそうじゃない、感謝だけではないね。うん、気の良い子供だと思っているよ。
……ハハ、まぁ可愛い、それぐらいは言ってあげても良いかな。おっと、これは内緒にお願いしたい」
献護師さんは俺の答えに笑みを浮かべた。
「はい、承知致しました。内緒にさせていただきます。
……であるのなら、伯爵様が良き大人として理解を示して頂けるのなら……イェラちゃんを受け入れ、あ、いえ態度、として受け入れてあげて欲しいのです」
「大人として譲歩しろと? ……だがね、確かに俺は大人だが、まだ父親になった経験はない。その様な度量はないのだが」
「ええ、はい。難しい話ではあります。ですが…申し訳ありませんが辺境伯様、何卒曲げてお願い申し上げます」
ちょっと悩む。正直、そこ迄の覚悟なんてない。
「申し訳ないが、即答はできない。
だが…、そうだな…なるだけ前向きに考えるさ」
こうしてイライジャ絡みのトラブル第二弾にぶち当たってしまった。
さて、使用人達には休暇を与えた。しかし一方でゲスト等に対処する人員にいささかの問題が出てくる。つまり、サービスの不足だ。
だが一応それを見越していて帝都屋敷からの余剰人員を連れて来たのだ。また夫人らには元の侍女とかが何人か付いてきている。これで乗り切るしかない。
ドラクル、は別に良いや。ジリオラ女史には申し訳ないと反省しきり。ちなみに女史は今後、大都の一角にて住んで貰うので希望する物件を尋ねた。
返答は手頃な街屋敷との事。欲が無いのは女史が言うのは自分が真っ当な庶民だからだと。それでは申し訳ないので、せめて過ごしやすいポート川沿いのカララ地区上通りの物件を手配させてもらった。
城塞都市の河川は上水目的よりも下水絡みなのが多いのだが、ポート川は上水と景観が目的の珍しい河川なのだ。当然人気が高く、家賃も相応に高いのだが、ジリオラ女史にはそこに住むに値いする品のある淑女である。
割と本気でどーでも良い下品極まる悪臭漂う低俗な貧乏でがめつい世にも珍しい珍獣じみたヒス女であらせられる高名なと言われる勘違い超駄目人間のドラクルこと、スティラ・ザーツウェルは甚だ遺憾ながら我が館への逗留を這いつくばって懇願しやがるもんだから徳の高い事この上ない偉大なオレ様はウルトラ寛大にも慈悲を示し館の一室を提供してあげたのだ。
ゴメン嘘。ホントは俺がお願いしたんだわ。何故かと聞かれたんでちゃんと答えた。
……スティラを付け狙う悪党どもへの対処、だ。
連中は遠からず我が領地を訪れる。それは織り込み済みだが、その際にスティラが離れていては彼女の安全が危ういからである。
身体に問題を抱えた情緒不安定な彼女を放っておくのは正直怖いのだ。あの女を憐れむつもりも無いし恋愛感情を持たないが、俺の目の届かない場所では危なすぎる。
なら、まだ館に居てもらう方が安心できるのだ。そこ迄は説明しなかったが、何かと聡いドラクルは了承してくれたのだった。
さしあたっては館の保健一般を担ってもらう予定ではある。
ちょっとした些細なハプニングは有ったものの、特にトラブルらしいトラブルもなく3日が過ぎた。
そして使用人達の休暇が終わり、皆、笑顔で帰還した。
何だかんだと言いつつ、ジルベスターと料理長はホクホクとした顔で、釣果の川魚を運んできた。良かったね。
ユージーンはちと冴えない表情だが、俺を見るや否や駆け寄ってきた。渾身のタックルを受け、俺はたたらを踏む。熱烈包容どーもセンキュー!
いや、ちょっと違った。俺のにおいを嗅いでいる。誤魔化したいけど無理だわ。昨夜も頑張ったもん。めっさ、むぎの体臭残ってるし。いやはや、誤魔化せんわ。
俺は、ユージーンが何かアクションをおこす前に、その唇を塞いでやった。見ていた女性陣からリトル歓声が上がる。男性陣は礼儀正しく視線を反らしてくれた。元々ユージーンは俺の公認の女だ。たれ憚る必要があろうか? いやないし。
俺からの守勢攻撃にユージーンは何も言えずに引き下がる。ふう、セーフだ!
一騒動終えて、皆から口々に感謝の台詞を受け取る。喜んでもらえてテレテレ。
この時代、使用人は薄給だし休みは一月に一度という労働条件なのだ。地球人からみたら、労働争議が起こるレベルだ。
だから、俺は風穴を開ける事にした。何も義侠心だけじゃない。これから行う改革の一部だ。労働者は奴隷じゃない。これからは労働者は労働者足り得る立場を得るべきなのだ。俺はそれを信じている。
さすがに全ては改革出来ないであろう。既存利権もあるし、労働者が望まない場合もある。また奴隷制度も覆す事は出来ない。しかし、だ。しかし俺の領地では好きにやるぞ? 俺は俺を信じて俺のやりたい事をやる。
俺を偽善者と呼ぶか、はたまた改革者と呼ぶかは後世の歴史者にでも任せるが、そんな事はどうでもいいのさ。俺は俺の欲求するところを欲求に任せて、進む道を進むだけなのだ。俺らしくある為にな。
……ユージーン。俺は君を幸せには出来ないが、可能な限り、後悔はさせない。そんな人生をあげるよ。約束する。約束してやる。
そうなんだ。俺はこのヒトの為に頑張る事を決めたんだからな。
あ? メギは? ん、まぁ彼女も、だな。ま、それなりに責任あるしな。でもオメーはおまけだ。おまけ。ユージーンに感謝しやがれってんだ! ……でもまあ、おっぱい有り難うございます。愉しませてもらいましたー、コンゴトモヨロシク。
ユージーンはそんな俺に潤みがちな瞳を向けた。それから俺の耳をあま噛みし、囁いてきた。
「騙されませんよ?」
鬼のような氷点下の声色にタマがヒュンってなった。
「でも…ちゃんと、ね?」と今度は甘甘ですわ。
イェッス、マァム! 今晩は励みますっ! サー! 思わず直立不動になっちまった。
ユージーンは満足したようでニッコリと笑う。
ええ、はい。夜は頑張らせて貰いました。まる。
翌日、屋敷の人員の改編の終わりを待つことなく、俺は執事補佐と帝都で雇った政務官達を連れて役所である政庁へとおもむいた。
政庁は伯爵領に組み込まれて以降の新しい役所だ。昔、大王国時代には大王の城があったのだが、城は皇帝の方針により解体された。その跡地に政庁が建ったのだ。
威厳だけはたっぷりある建物だ。しかし百年来の物件なので古いのは否めない。改築の必要あるかも知れないが今は捨て置く。
「グレッグ。政長を呼んできてくれ」
政長は所謂代官に当たる存在である。帝都にいる事の多い領主になり代わり領地を治めている。
グレッグは一礼し、受付に向った。
この男は一族は代々問屋を家業にしているが、何故か時折優秀な裁判官や官吏、果ては相場師を輩出する変わった名家なのだった。本人は面長で眠たげな表情の男だが、能力は非常に高い優秀な人物である。気に入ったので俺の専属のスタッフとして働いてもらう予定だ。
ほどなく、政長以下の代表格達がわらわらとロビーに現れた。彼らは俺が爵位を継いだ事は知っている筈である。
いや連絡はしているのだから、知らない事はない…筈だよね? さて、どいつが政長かさっぱり分からん。説明プリーズ。
俺の困惑を察したらしく、なにげに立派なひげのダンディー氏が一歩前に出た。うやうやしい礼をする。
堂にいった姿だ。俺も見なわなければな。しかし、まぁ俺はまだまだ若造だ、貫禄もへったくれも無い。仕方ないわな時間が必要さ。
「辺境伯様、お初にお目にかかります。わたくしが政長を勤めます、アイザック・ヘルと申します。
右より、政長次官のイグス。財務担当代表ヒューバイン。政務担当代表ロス。総務のベルゲンスタインです」
覚えきれるか! まぁいいや、俺は軽く頷く。
「宜しくヘル君。…財務、政務、総務の方々」
「そ…それで本日は如何様な御用件で? あ、失礼致しました。応接室へどうぞ」
政長さん、あんた方は裁きに合うんだよ。さて、何人首を飛ばすかね? 俺は根こそぎ刈るからな。今までの不正は全部を吐き出してもらうよ?
俺の内心を知らずに、政長はもみ手で(マジもみ手だったわ。ホントにあるんだ)応接室へといざなった。
応接室は老朽化が目立つが、それでも政庁だ、それなりに威厳を込めたシックな内装だった。
だが、これしきの内装。内府の執務室にくらべれば、なんて事ない。下品なだけが取り柄の館よりましだが、それでも気を引き締めるまでもない。
政長さんは時候の挨拶に始まり、俺を誉め称え始めた。部下も愛想笑い全開で追従している。三下の面目躍如とはこのことだ。
そうこうしていると、やけに美人さんが、お茶を運んできた。いや、ホントに美人さんなんだよね。どこで採用したんだと聞き出したい。後学の為に。よ、邪な考えてなんてナイヨ? ホントだヨ!
……それにしてもこのボデー。帝都でも見かける事ないくらいのメリハリのある超ボデーだ、たまらん。こんな美人さんが領内に居たなんて! 親父に見つかってたらマッハでお手付きだぞ? 俺は興味ないアル。インデアン嘘つかない……俺はインデアンじゃないがな!
親父の目が節穴だったのか、運が良かっただけなのか、くだんの美人さんはさっさと退出した。愛想笑いもナニもない、とりつくった表情だったが実に印象深かった美人さんだった。隣に座るグレッグも視線がアッチにいきっぱなしだったぞ。
出鼻がくじかれたが、気を取り直す。グレッグ以下も気づいたか、姿勢を正す。さて、本番といこう。
「急で悪いが来させてもらった。いきなりだが君たちに聴きたい」
俺が遊びに来たとは誤解しなかったようだ。政長さんの目が鋭くなった。…だが、彼の部下はそうでもないみたいだ。何気にだらしない。緊張感が足りない。そして何より速さが足りない!
「辺境伯様におかれましては、常に胸襟を開いております。それで、いかがなされましたか?」
「簡単さ。汚職だよ、汚職。実に嘆かわしいとは思わないかね?」
「は、はは。確かに汚職は嘆かわしいですな。しかし、わが政庁は清廉であります」
「ほう。清廉?」清廉ねぇ。清廉。今から見せる帳簿を見せれば、清廉なんて単語はでないがな。俺はニヤっと笑った。しかも、格別にいやらしく。
「グレッグ、書類を。…どうやら意思の疎通に問題があるようだ」
「は。…では、こちらをご覧下さい」
グレッグはうやうやしく、書類の一部を差し出した。そいつを受け取った政長さんの手がすぐさま止まった。
どうだねこの書類は? 帝都に居る四年前から内偵させていた資料だ。言い逃れなぞ出来ない貴重な書類なんだぜ?
ほら見ろ、政長は震えだしたわ。左右の連中はまだ気づいていない。だが、見たらダンディな政長の二の舞だぞ。
政長の異変を不審に感じたらしく、横のおっさん…たしか財務担当か。その担当氏が書類を奪うように引ったくった。あわただしく目を通す。
「……これは…いやこれは…その……」言葉にならないようだ。ほら見ろ、お前も震えだしたやん。
この書類は、俺が四年前から半年前までに集めた政庁の内偵の結果だった。俺の個人資産の半分を注ぎ込んだお宝だ。
それはまさしく汚職の楽園。税の中抜き徴収に始まり、誇大な開墾計画、荘園に対する詐偽、やりもしなかった改装工事。それに我が伯爵家にも手を出している。ポッケないないでワイロ。そして、その他もろもろの。
これらを見たウチの政務官らは爆笑したのだった。俺も笑ったがね。ああ笑わずにはいられない。そんな調査報告書だった。
連中を見やると、全員真っ青になっている。ひげのダンディもしおしおだった。
「これは、と言いたいだろうな。だが貴様らの全身からコレは本当の事です、と語っているぞ?」
俺の怒りは、一周回ってかえって冷静だった。グレッグらも冷静だ。打ち合わせでさんざん愚痴ったからな。予行練習もばっちりさ!
政庁の連中は皆うなだれた。
誰も言い訳はしなかった。いや、出来る事なぞなかった。それぞれが、言い訳のしようのない汚点を残していたからだ。
実に実務官僚の3割が汚職に関わっていた。また2割の人間も汚職に手を貸している。こちらは裏付けが取れていないが、状況証拠としては合格である。残りは、本当に汚職に関わっていないか、裏が取れなかった者かどうかである。
論破するために政務官を雇ったが、必要はなかったようだ。まぁ、悪あがきする連中は出てくるだろうから、まだまだ居て貰うが。
水戸に住んでる政界を引退した老人のように、45分で解決とは成らなかったが、引導は渡してやった。俺が去った政庁では激震が襲っているだろうが、そこまで見物したい訳じゃない。
俺は再訪を告げ、政庁を出た。あの美人さんはどうなるのかね? 後ろ髪…は、俺には無い。ツルツルだからな!…を引かれるが、今は無性にユージーンに逢いたい。それだけ感じていた。
グレッグ以下の政務官らはまだ政庁にいる。彼らには膿を出す医者として残ってもらったのだ。
政庁の再編は困難が予想されている。いや、異論はない俺が指示したからな。……丸ごと解決とはいかない。そんな事すれば、業務が崩壊する。それは俺の望む所ではないのだ。
緩やかな再編。そこに落ち着くだろう。そう政務官らと協議し結論つけたからだ。それに不満を抱いてはいない。正義感だけが正しい訳じゃないのだ。必要悪もある。清濁合わせ飲む事も求められる。それが世の中だ。
だがスタッフ達には言い含めたが、悪事であっても幾人かの人間は見逃す様言ってある。基準は『私欲だけに振らなかった者は寛恕する』だ。
多少はポッケに入れても良い。では何が違うかと言えばだが、それは利益誘導を有意に使っているか、である。
悪事に良い悪いは関係無いと言いたいが、それだって限度や解釈の違いだってある。
より良い業者を選ぶ、より幅広く利益を還元する、よりスムーズな関係を結ぶ等、賄賂の一時が万事悪いのではないのだ。
今回はそいつをより重視した格好だ。このタイプの悪党は利用しがいがある。損切りはこの辺りが当確ラインだ。
しかし、政庁の代表格は皆、クビだ。それは決まっている。クビだけじゃなく、溜め込んだ財を置いてもらって帝国外に追放する。これが結果となる。
罪悪感は、ある。だが見過ごすには連中はやり過ぎたのだった。こいつ等は切る、それだけさ。
改革は始まったばかりだ。ここで感傷に沈み塞ぎこむ訳にはいかない。今日も明日も、明後日も俺は進む。進むしかない。
だから、俺は自慢しながら帰宅する。帰ったらさんざん言いふらしてやる。イライジャに話しても理解は出来ないだろうからドラクルには大いに喋るつもりだ。後そうだな友人達にも手紙を送ってやるさ。馬鹿な自慢話として語りついでやる。
さあて、今夜のご飯は何だろーね? 川魚料理なのは確実だろうな。
夕食に想いをはせつつ、俺は帰路についた。




