間章 La de faite de la Reine《女王の敗退》
女王は自分達が敗北したのを理解した。新型の銃兵形でイーブンまで引き上げれたが、自分らの進化同様に敵も進化くる戦術に対応しきれなかった。
敵集団がまもなくやってくるのは確実である。此処にたどり着くまでにある程度は消耗させる事はできるが、楽観出来る状況ではない。
逃げるか? そうそれしかない。幸いに子宮房は切り離せるし母体型に繋げて擬態すればいい。
女王は為わらず子宮房を切り離した。
母体型を呼び出し、その子宮房を切り離した。そして交代する。
女王は護衛型数匹といざという時の脱出路から抜け出して水路に入った。
これら一連の戦闘は全て記憶した。
だが敗北は敗北だ。女王は女王自身も変わらねば勝てないと判断した。
しかし今は数そのものも足りない。時間が…大幅な時間が必要となる。護衛に守られながら女王は必要な時間を考える。
(……百周期だ。百周期もあれば連中に対抗できる数が集まる。それは質も同様だ。新型を産み出して対抗する。それに加え自身も強化せねばならない……)
女王は新型に必要な情報基盤を処理し始める。
またいつか地上に這い上がるその日を希望にして……。
女王は敗北した……。
女王は敗北した……。
女王は……。
女王は………。
女王は返り咲く!
以上の様に異界戦役自体は終わっていません。続き? まぁそのうちに……。