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1000分の1匹/1人  作者: 焼き魚の息子
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洛陽/曙光 ~プロローグ

皆さま、初めまして。

初投稿なので緊張しています|д゜)

連載ものですので、よろしければ、読んでやってください。

小雨が降る夕下がり。小学生が競って家路に急ぐなか、その少年の足取りはおぼつかなかった。


丸眼鏡をかけ、髪は天然パーマでボサボサ。身体の至る所に青あざ・擦り傷を付けた少年の歩みは、まるで石のように重かった。

傍らでは、傘を振り回しながら、赤・黒・ピンクの笑い声たちが少年にぶつかりながら通り過ぎて行く。

色とりどりのランドセルが目に入る度に、少年は彼らに声をかけようとする。


(僕も仲間に入れてほしい。)


だけど、


喉元まで出かかったセリフが、胸の奥に閉じ込められる。


(あと2年の辛抱だ。そうすれば、上履きも筆記用具も隠されずに済む。)


(どうせ君らも、僕の教科書をビリビリにやぶくんでしょう?)


(僕が悪かったから。もう話しかけないから、僕を見捨てないで。叩いたり蹴ったりしないで。)



幼心が抱いたささやかな希望を、卑屈と恐怖・少々の蔑みとが織り交ざった黒く焦げた考えが塗りつぶして行く。




少年は傘を広げ、お気に入りの小説を取り出すと、胸にしまった感情に蓋をするようにため息をついた。







まだまだ序章の序章です。

次の話まで小学校時代。3話から第1部が始まります(#^^#)

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