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無垢なもの


 前の女は美味かった……。

 目を閉じると、鋭い犬歯が柔らかな皮膚を突き破り、校内を満たしていく濃厚な血の香りが鮮やかによみがえる。

 だけど、足りない。

 まだ、汚したりない。もっと……喰らいたい。

 無垢なものを。清きものを。神聖なものを。幼きものを。気高きものを。崇拝すべきものを……。

 犯し汚し貶めたいのだ。

 喰らいつくし、汚しつくし、己の血肉としたいのだ。

 目の前には穢れなき乙女。名も知らない彼女は、薬でぐっすりと眠っている

 あどけない彼女の顔をそっと撫でる。しっとりと滑らかな弾力のある肌。呼吸が荒くなり、自分の股間が固くなっていくのを感じる。

 服を捲し上げ、少女の柔らかな腹をあらわにする。口を大きく開き、腹に犬歯をそっとあてがった後、少し首をかしげて歯を離した。

 ……違う。何かが足りない。

 少女の顔を見る。

 穢れを知らぬ。無垢な寝顔。

 清きもの神聖なもの幼きもの気高きもの崇拝すべきもの……。

 ………

 ……

 …

 違う。

 俺が汚したいのは、犯したいのは、貶めたいのは、喰らいたいのは……この少女じゃない。

 より気高いものを、清らかなものを、美しいものを、神聖なものを……。

 そう……俺が喰らいたいのは



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