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10年後

早いもので、

僕は今、山のふもとの龍と交流のある小さな村で暮らしています。


この村の人達は僕の事を知っていて、…あ、この村に残っている文献で、龍が極稀に人型の子を産むって言う知識としては持ってたみたいで、実際には初めて見たらしく、最初はすごく怖がられました。


お母さんも龍の姿で、交流があるといっても何年も村には顔を出していなかったから、僕を初めて村に連れて行ってくれた時は村人の顔ぶれも大分違うらしく、現村長がまだ子供だった頃の姿しか分からずあたふたしてたし、村人達も突然の龍の訪問に、3人くらい気絶した人と、5人くらいお漏らしした人がいたのは秘密です。


この村に暮らし始めたのは僕が7歳の頃だから、もう3年は経ちます。

最初は山の暮らしと違ったから少し戸惑ったりしたけど、前世の記憶があったので苦労はあまりしなかったです。


皆良い人達ばかりで、嫌な思いをしなかったのは良かったんですが、その、背が全然伸びないのがコンプレックスでした。

今の身長…約80センチで、普通の人間の子って140くらいはあるじゃないですか!いくら長命種といえど、うぅ、もどかしいです。


それに、そろそろ村を出て学園に通わなくてはいけないそうで…

不安だ〜…


この村は龍の子が人間の基本的な生活知識を身に付ける為だけにあるそうで。なんでこんな村があるのかと言うと、大昔に国の王様と龍がそう言う契約を交わしたんだそう。詳しくは学園の本を読めって村長に言われたけど、絶対説明が面倒臭いだけだ。


そんな訳で、あと数日もしたら学園のある王都まで運んでくれる馬車がこの村にやってくるらしい。

お母さんや村長や村の人達と別れるのは寂しい。でも、外の世界が見れるからワクワクもしてる。


僕が龍の子って言うのは絶対バレないようにしないとだけど、…大丈夫かなぁ?

バレたら、悪い奴に売り払われたり、殺されて剥製にされたりしちゃうかもって何度も山の友達に言われたから気を付けなくちゃ。



卵から産まれた時は30センチでした。

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