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16.南(みなみ) 千里(ちさと) 2年マネージャー
巨人世界
PM23:04
「千里!大丈夫か?千里!」
陸は千里の腰に手を回し上体を抱え上げながら必死に声をかけ続けた。
手にべっとりと血の嫌な感触が伝わる。
顔を近づけると微かに息がある。
陸の呼びかけに一瞬、反応したかの様に千里がゆっくりと目を開け
「京華…ちゃん…」と呟いた。
陸は懸命に声を掛け続けた……が反応が無い。
千里の胸に耳をあて心臓の音を聞いてみる。
まだ体温の残る千里の胸から温もりが伝わり暖かかった。
それきり………南 千里は再び目を開ける事は無かった。




