現実からの…
初心者ですのでお手柔らかに・・・
N県にある都会というには栄えておらず田舎というには自然の少ないどこにでもありそうな都市。
そんな場所が僕が生まれてから現在高校1年生になるまで暮らしてきたところだ。
「おーい、鈴太!一緒に帰ろうぜ〜」
放課後になり足早に下駄箱に向かう僕に悪友から声がかかる、
「わりぃ、今からバイト入るから急ぐんだ!また今度なー」
おう!またな、という言葉を聴き流し先を急ぐ僕こと加藤 鈴太。
僕はまぁ所謂オタク趣味ということもあり常に金欠なので放課後はよくバイトをしている、まぁでも昔馴染みの友達も多く色々理解してくれておりそれなりに楽しい日々を送っている・・・彼女はできたことないけどな!
僕の基本情報といえば、
身長…169cm あと1㎝あれば…!
体重…教えたくねぇなぁ、まぁ普通だ
性格…お茶目で陽気‼︎(アホともいう)
成績…必死でやっても真ん中
運動神経…素人に勝て経験者にボコボコ
器用貧乏で平凡な奴である。
クソォ〜彼女つくってキャッキャウフフな放課後アバンチュールを過ごしてみたいぜ!(意味不明)
などと取り留めもないことを考えつつバイト先に向けて急ぐ。
これから先を思えばこの日常はとても幸せなものだとは夢にも思わずに…
「お疲れ様でした!失礼します」
「おう、おつかれさん」
バイト先の居酒屋の店長達に挨拶をし終え自転車を走らせる、初夏の生温い風を感じつつふとこの先に小さな神社がある事を思い出し気まぐれに寄ってみようと道筋を変える。
今度発売する限定品を無事ゲットできるように神頼みをしようと思ったのだ。
夜の神社は元々の小ささもあり閑散としており昼間より神聖な雰囲気を感じられた、
「神頼みでリアルラック向上させようなんて少し浅ましいと思うけどあれは是非とも手に入れたい」
などと誰に向けたわけでもない言い訳をしつつ5円玉を放り込み目を瞑りニ礼二拍一礼をする。
(神様、私はポイ捨てはしないし電車やバスの席だって譲っています。また好き嫌いをせずに母さんのご飯もしっかりと食べとても真面目に過ごしております、なのでどうか少しでもお力をお貸しください‼︎)
などと細やかな自己アピールを挟みお祈りを終える。
そうして目を開けると・・・・・
なんということでしょう、目の前に緑生い茂る森の中にいたのです。
次話でき次第上げます。