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魔導奏者サグル  作者: 兵郎桜花
フェーズ6 兄の影、兄のゴースト

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九十九話 探は兄に狙われる




わけが分からなかった。兄がなぜ、探は世界が止まったような感覚になった。


バン!索から銃弾が飛び探は横に回避する。


シュウー、弾丸は地面に当たり煙を立てた。探と同じ力でありながら回避した探を追わなかったのだ。


探が疑問に思っていると索が口を開いた。


「今のは警告だ、早く変身しないと…………死ぬぜ?」


「魔法演奏!」


兄は本気だ、探は言われた通り魔法使いの姿になった。


「なぜだ!なぜ俺を攻撃するんだ、兄さん!だいたい、兄さんは死んだはずだろ!?」


探は索に問う。


「お前の噂を聞いてな、随分と活躍してるそうじゃないか。弟のくせに俺より目立つなんて生意気なんだよ………。だから、地獄から蘇ったのさ」


索が暗い顔で言う。


「なに言ってんだ、兄さんそんなキャラじゃないだろ」


探は索の性格が生前と違い戸惑う。


「黙れ」


索の弾丸が飛ぶ。


探は弾道を予測、着地点にバリアを張った。


「やるな、だがこいつはどうかな」


今度の弾丸は後方を狙った。


「え、ぐあっ」


探は予測出来ず直撃を受けてしまう。


「まだまだ詰めが甘いな」


やるしかないと探は悟った。ホルスターから銃を抜き弾丸を撃つ。


「て、やるな。だが!」


索は探の攻撃を受けて後退する。しかし次の攻撃は当たらなかった。


「な………」


探は言葉を失った。さらに弾丸を放つがやはり当たらない。


「お前の攻撃なんて全てお見通しなんだよ」


索が勝ち誇る。


「ううっ」


探は当たらないながらも続けて弾丸を撃つ。


「あまいあまい!」


やがて今度は索が探を襲うようになる。


「う、ぐっ」


防御しても別方向から飛ぶ弾丸に探は成す術がない。


「まとめて飛べ」


索は二丁拳銃で攻める。


「うわー!」


探は転んでしまう。


「弟が兄貴に挑もうなんて百万年はええんだよ」


索が銃に魔力を込める。


殺されるのか、実の兄に?探の頭にそんなことがよぎった。

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