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魔導奏者サグル  作者: 兵郎桜花
フェーズ5 恋人を探す魔法使い、魔法使い研究所に突入せよ

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九十話 魔導奏者を待つ者




「ぐ、うう………」


『はあぁぁぁぁ!』


三人は気合いを出して耐える。魔力で強化した手のユニット、アームユニットのバリア、二つを補強しつつ自身も防御力を持つバリア、三つが合わさり探への攻撃を凌いでいた。


「なにっ、耐えただと!何十年も魔法使いをやっているわたしの力を!?」


ボスが攻撃を防がれ驚く。


だがそれは長くは持たない、いずれは押し返されるだろう。


やらせない、これ以上大切な仲間を死なすわけにはいかない。探は自分を守る仲間にそう想いを向けた。


「やらせない、やらせるかよ…………」


探は意識を集中させ魔力を上昇させる。


「うわぁぁぁ!」


探は周囲に散った自分や真司達の出した魔力さえ吸収した。


カッ、探から眩い光が放たれた。


「探?」


闘華達が探に目を向ける。


「この魔力量、まさか…………いやありえん、一介の少年がこの量を出すなどありえん!」


ボスは探の魔力量に困惑する。


「なにが起きてるっていうの?」


ゼロツーは状況が掴めなかった。





ヴェレインは仲間と共にアジトにいた。


「この感じ、ついに目覚めたね」


仲間の一人が言う。


「今いるのは古参だけだからね。古いのばっかじゃ飽きちゃうよ」


別の仲間が言う。


「魔導奏者の域に達する者はここ二十年いなかったからな、喜ばしいことだ」


また別の仲間が言った。


「時は来た、進化だ、本当の進化がここから始まる」


ヴェレインが言う。


「嬉しそうだね、ヴェレイン。覚醒したのが君が目をかけた魔法使いだからかい?」


仲間が言う。


「そんなんじゃないさ、魔導奏者が生まれることは我々の大義なだけだよ」


ヴェレインは仲間の言葉を否定する。


「そういうことにしておくよ」

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