八十八話 ボスジャミラーは探を逃がさない②
「恵美はこのまま後ろにいろ」
真司が恵美に言う。
「うん」
「えーい!」
「はあっ」
聖麗はボスの足元から魔法陣を出して動きを制限しその隙に闘華が拳のユニットをぶつける。
「なかなか考えたね、だがまだまだだ」
ボスはそれでもバリアを発生させて耐えた。
「いいや、こちらの間合いだ!」
真司がアームユニットをドリル状に回転させボスにぶつける。
バリアが解除され闘華の拳ユニットが届く。ドーン!という衝撃がいくつも重なる。
「やったか!」
真司が叫ぶとビットが真司達を囲んだ。
「なにっ、うわぁぁぁ!」
避ける間もなく真司や闘華、聖麗はビットのビームを受けてしまう。
「残念、こっちは間合いも手数も君たちより多いんだ」
ボスが言うとバキューンと高出力ビームが飛んでビットを焼き尽くした。
「バーカ、こっちは手数どころか人数が多いんだよ!」
春樹が馬鹿にして言う。
さらには探のスナイパーライフルが高出力ビームを放った。
「俺も守られてばかりにはいかない!」
そう言ってビームを放つライフルを支える。
「無駄なことを」
ボスはバリアを出して探の攻撃を防いだ。
「無駄じゃない!俺は、俺たち魔法使いは負けない、そうだろ!」
探が仲間達に呼びかける。
「もちのろんだぜ!」
春樹が再び高出力ビームを放つ。
「そうだな、わたし達は負けない」
「うん!」
「ああ」
闘華と聖麗、真司が再び立ちあがる。
闘華の放った拳ユニットに聖麗の音符が重なる。真司はアームユニットからビームを撃った。
二方向から強力なビームと拳がボスを襲う。
「はあっ」
ボスはバリアから魔力を飛ばしてビームと拳を弾き飛ばした。
「うわっ」
「くっ」
魔力の余波で探達はよろめく。
「終わりだ」
ボスがアーマーの胸部分の目から高出力ビームを探目掛けて撃った。
「くっ」
探は魔力を消耗したがここで諦めるわけにはいかなかった。バリアを発生させてビームに耐えようとする。
「おいっ」
探は驚いた、春樹が前に立ち塞がったのだ。




