八十六話 ボスジャミラーとの戦い
「君には消えてもらうよ」
そう言ってボスは魔導システムのデバイスを取り出す。
「魔導演奏」
ボスがスイッチを押して魔法陣を呼び出す。それによりボスはグレーのアーマーを全身にまとった。
「な………」
「なんだあれは!」
探達はあっけに取られた。全身アーマーの魔法使いなど彼らは見たことなかったのだ。その上隠しても隠しきれない膨大な魔力が出ていた。
「あれが、ボスの変身………」
ゼロツーもその姿を見るのは初めてだった。
ボスが探に接近し拳を伸ばすが探は反応できない。
ガキィィン!真司が立ちふさがりバリアをボスの拳にぶつけた。
続けて闘華と聖麗が後ろからボスを狙う。二人の攻撃が当たる直前ボスの肩が発光する。キイィィンと音がなりバリアが現れた。
「な 」
「え」
二人は後方からの攻撃を防がれるとは思わず驚く。
ボウッ、続けてバリアの発生位置からカノンが出る。
「くっ」
「きゃっ」
二人はカノンに吹き飛ばされた。
さらにはバリアを突破して真司を探ごと殴り飛ばした。
「ぐうっ」
「ああっ」
探と真司も吹き飛ぶ。
「なにをしている!狙われてるのはお前だぞ!」
真司が探に叫ぶ。
「あ、ああ」
探はボスに意識を集中させ別の場所から魔弾を撃つ。
「俺もいるぜ!」
春樹が別方向から高出力ビームを撃つ。
「ふっ」
ボスが笑みを漏らし両手から魔力を発生させ探と春樹の魔弾を防いだ。
「く」
「おいおい」
攻撃が防がれ二人が苦い顔をした。
「馬鹿な!なぜ被験体でもないお前がそこまでの強さを持っている。お前、何者だ!」
闘華がボスの圧倒的な強さに叫ぶ。
「決まっている、わたしがお前達の完成形だからだよ。お前達のデータを元にわたしに遺伝子改造を施した、それがこの力さ」
ボスが強さの説明をする。
「遺伝子て途中でいじれんのかよ」
春樹が疑問を出す。
「いじるとは違うな、培養した被験体達の細胞を少量ずつ注入したのさ。ゆえに拒絶反応は起きない」
ボスが経緯を説明する。
「マジかよ………つうかもう帰っていいか」
春樹は驚きも早々に解放を要求する。
「好きにしたまえ。ただし、彼を置いて行ったらね」
だがボスは春樹の要求を拒否した。
「そいつは………お断りだ!」
春樹は再び高出力ビームを発射する。
「わたし達も行くぞ!」
「うん!」
闘華と聖麗が続き手のユニットと音符を飛ばす。
「今だ、引くぞ!」
「ああ」
真司に連れられ探達が部屋を離れようとする。




