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魔導奏者サグル  作者: 兵郎桜花
フェーズ5 恋人を探す魔法使い、魔法使い研究所に突入せよ

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八十一話 被験体の壁を突破せよ



魔力の持ち主が現れる。


「久しぶりだなぁ、ゼロォ」


男が被っている帽子を上に上げる。


「ゼロスリー………」


闘華が帽子男を呼ぶ。


「裏切るなんてひどいなぁ、僕達仲間だと思ってたのに」


ガントレットをつけた男が言う。


「ゼロフォー。悪いなお前達、通させてもらうぞ」


闘華は二人に言う。


「できると思ってるのかぁ?ゼロォ」


ゼロスリーが挑発する。


「倒すつもりはない、突破すると言っている!」


言いながら闘華は手のユニットを振り回した。


「くらえ!」


ドンドンドン!ゼロスリーが腰のホルスターからピストルを出して弾を撃つ。


キンキンキン!だが手のユニットに全て防がれてしまう。


「ちぃぃっ!」


ゼロスリーが唸る。


「はぁー!」


ゼロフォーがガントレットに魔力を溜めて手のユニットにぶつける。


ガガガガ!ゼロフォーは床を引きずったがゼロスリーに届く前に止まった。


「なにっ!?」


闘華はまさか止められるとは思わず驚く。


ゼロフォーの斜め上に真司のアームが伸びる。


「え?」


ゼロフォーはあっけに取られてアームを見ることしか出来ない。ズドーン!アームからビームが発射されてゼロフォーに浴びさせられた。


「うわぁぁぁ!」


衝撃にゼロフォーが吹っ飛ぶ。


「ゼロフォー!くっ」


ゼロスリーが彼を案じるが彼も探達の攻撃を食らう。数や範囲が多く対応しきれない。


「があぁぁぁ!」


ゼロスリーは猛攻に耐えきれず吹っ飛んでしまう。


「うっ」


「あ………」


真司はゼロスリーとゼロフォーに魔力の触手を指して記憶を調べる。目を動かし頭に浮かんでくる映像を確認する。


これでもない、あれでもない、恵美はどこにいる。映像はめまぐるしく変わった。


「ここか!」


恵美のいる場所を特定し二人から触手を抜く、同時に倦怠感が襲ってきた。


「大丈夫か」


「あ、ああ」


倒れそうになったところに探が支えてきた。


「恵美の場所はわかった、やつらが起きない内に行くぞ」


「ああ」


探が頷き仲間達と共に進む。


「ま、待て………」


ゼロスリーは手を伸ばすが立ち上がるまでにはならない。


「あいつらなにしたの、身体がだるい………」


ゼロフォーも頭をいじられたショックが身体に響いていた。

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