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魔導奏者サグル  作者: 兵郎桜花
フェーズ4 妹の大切な音楽、わたしの大切な妹

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六十八話 闘華は聖麗の登場に馬鹿になる


「お前、なぜ来た。コンクールはどうした」


闘華が問い詰めるように言う。


「わたしの番は終わったよ、あとは結果発表だけ」


「そうか、ならいい」


聖麗が笑顔で言うと闘華も笑みがこぼれる。


「悪いが形勢逆転だ、手数もスペックもこちらが上なんでな!」


闘華は少女に向かって走りだす。


「ちょっとお姉ちゃん!?」


聖麗の制止など聞かない、ただ無鉄砲に走るだけだ。


「ばーか」


ダダーン!少女の鍵盤の低い音が音波となり闘華を弾き返す。


「つぅぅ」


闘華がダメージに唸る。


「もう、もうちょっと無難に戦ってよお姉ちゃーん」


聖麗が闘華に文句を言う。


「ふ、これくらいちょうどいいハンデだ」


闘華が笑顔で口元を拭う。この姉、なにを考えてるんだ、聖麗はあぜんとした。


「お姉ちゃんは下がってて、わたしが行く」


聖麗が前に出る。


「おい」


「大丈夫、今まで頑張ったのはお姉ちゃんだもん、ここからはわたしが頑張る。わたしを信じて、お姉ちゃんもわたしを信じてくれたでしょ」


止めてきた闘華に聖麗は力強く言う。


「わかった。行け、我が妹よ!」


「うん!はあっ!」


聖麗が気合いを入れると魔力が上昇、黒い魔法使いの少女と同じ形になる。しかし黄金の線は聖なる光の輝きを放っていた。


「その姿、わたしと同型?」


少女が聖麗に同族嫌悪する。



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