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魔導奏者サグル  作者: 兵郎桜花
フェーズ4 妹の大切な音楽、わたしの大切な妹

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六十六話 覚醒せよ、闘華!



「邪魔しないで!」


少女が光の譜線を飛ばし闘華が避ける。避けられると思わなかった少女は目を見開く。


「悪いがその攻撃はっ」


闘華が手に魔力を込めて譜線を掴む。


「既に知っている!」


そして少女を放り投げる。


「きゃあぁぁぁ!」


少女は悲鳴を上げて飛び倒れる。


「なんで邪魔するの、ピアノも、ピアノを見せるこんなところも、なくなっちゃえー!」


少女は光の鍵盤を出現させて弾くと邪魔な音符を発射した。


「その手も食わん!」


闘華は光の手のひらを出現させて相殺する。相手の攻撃が止み闘華は光の手のひらを消す。


「あああああああ!」


少女は絶叫と共に再び音符を飛ばす。


「なにっ!」


闘華は攻撃を予測出来ずまともに受けてしまう。


「はあ、はあ…………これ以上痛い目見たくなかったら、早く消えるんだね」


息を切らしながら少女が警告する。


「断ると言っただろ。この後ろにはわたしの大事な妹がいる、あいつのためにもわたしはここを渡すわけにはいかん!」


闘華は衣装から煙を出しながらも倒れない。さらに魔力を放出し、その姿を変えた。通常のオレンジから赤みのかかったオレンジの衣装、ノースリーブコートに変わりコートが腰部分でベルトで固定され手袋がハメられている。背面には手の形をした巨大な物体が浮いている。


「ロケット、張り手ー!」


背面の手がジェット噴射で少女に飛んでいく。


「姿を変えたところで!」


少女は光の鍵盤を引いてバリアを発生させる。バリイィィン!だがバリアが派手な音を立て割れ張り手が少女を襲う。


「いやぁぁぁ!」


少女は全身に打撃を受けてしまう。


「そういえば聞いてなかったな、なぜここを狙う」


闘華が少女に聞く。


「あたしはね、ピアノの才能がないのよ。それなのに小さい頃からずっとピアノやらされて、先生に怒られて、親には期待されてはコンクールの度駄目だって言われて…………なのに、何度も何度も何度も!みんなだって分かってるはずなのに何度もやらすの、また期待して、だから…………壊してあげる」


少女がピアノを無理矢理やらす周囲への怨嗟を漏らす。

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