六十二話 探、春樹、闘華の特訓
「はあっ」
人気のない河川敷、そこで探が闘華を狙い撃つ。
「ふっ」
だが闘華は腕にバリアを発生させて防いだ。
「あめえぜ!」
隙ありとばかりに春樹が高出力ビームで闘華を追撃する。
「いいやお前が甘い!」
闘華は魔力の拳を発生させてそれに春樹のビームを受けさせる。ドォーンと二つのエネルギーが当たり爆発する。
「その隙、今度は俺がもらう!」
探がスナイパーライフルを連続で発射する。
「狙いが甘いな!」
闘華はジクザグに回避しながら探に接近すると跳躍して上から仕掛ける。
「はあぁぁぁぁ」
闘華が気合いと共に拳を下げる。だが探はスナイパーライフルを下げるだけでなにもしない。
闘華は状況が分からない。すると別方向から高出力ビームが飛んできた。
「ぐあっ!」
闘華が予想もしなえ方向にダメージを受けて落下する。
闘華は唸りを上げると両手を挙げた。
「降参だ」
その言葉に春樹も武器を下げて探と共に闘華に近づいて近くの大きな石に腰掛ける。
「こっちは一人なのにそっちは二人、しかも両方とも覚醒とかいう力を使ってるとか卑怯じゃないか」
闘華がペットボトルから水分を補給しながら言った。飲んでるのはジュースでもお茶でもない、運動に最適なスポーツドリンクだ。
通常の魔法使いと覚醒済の魔法使いでは明らかにスペック差があった。普通に考えて勝てるはずがない。
「でもそっちは研究所で戦うために作られた魔法使いだから俺たち強いんだろ?」
春樹が言う。覚醒した魔法使いは通常の魔法使いより強いが地力で言えば戦うために研究所で調整された闘華のが上だった。
「だとしても二対一はないだろう」
闘華が反論する。
「ハンデにはちょうどいいんじゃない?」
探が言う。
「逆にお前達にハンデがないがな」
「そういえばお前の妹てピアノやってんだっけ」
探の提案で再び研究所の魔法使いが現れた時のために特訓をしていた彼らだが探と春樹は特訓の前に闘華から聖麗がピアノの練習で来れないと聞いていたのだ。




