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五十四話 吸血鬼ゼロワンとの再戦
探は遠くで吸血鬼の魔力が動くのを感じた。
「ほう、君の感度は他の魔法使いより強いらしいね。ちょうどいい、真に覚醒した君の力を発揮したまえ」
ヴェレインが顔つきが変わった探に言う。
「ああ、行ってくる!」
探はそう言うと翼を展開して吸血鬼の元へ向かった。
☆
「しゃあー!」
「きゃー!」
ゼロワンが女性に飛びかかる。その時、遠くから魔力の弾丸が飛んできた。
ゼロワンはとっさに避ける。その隙に女性が逃げていく。
「あ、逃げんな!っと」
ゼロワンは女性を追おうとするが再び弾丸が飛び思うように動けない。
「なんだこれ、どっから飛んできやがる」
周囲を警戒すると遠くに探の魔力を感知した。
「またあいつか!」
ゼロワンは忌々しさを覚え、探の元へ向かう。
「ばれたか」
探はこっちに向かってくるゼロワンを確認するとその場を離れた。スナイパーは居場所が割れたならすぐに離れるのが鉄則だ。地上に降り視界から見づらくしてから別のビルに向かう。




