四十八話 調辺家の父の仕事は
「父さんの部所は新しいパワードスーツを作ってるんだ」
話題が変わり父親が説明し始める。
「パワードスーツといえばみんな機械仕掛けのやつを想像するだろ?」
「違うのか?」
「それが違うんだよ。ここのは普通に着る、にはちょっと派手だけど布の部分が多い上に小さい端末にスーツをしまえるんだ」
父親がパワードスーツの概要を話す。
「パワードスーツのくせに便利だな」
闘華はその機能に関心する。
「だろ。で………」
父親が机に近づき闘華も同じようにする。その際、魔導システムのデバイスのようなものが机の上にあるのが見えた。
闘華はまさかなと眉を潜めた。まさか魔導システムをここで開発してるなど夢にも思わない、それが父親の職場ならなおさらだ。
「これが実物」
それを見せられて目を見開いた。間違いない、これは魔導システムのデバイスだ。施設で訓練を受けていた時自分の以外のデバイスを見ているのでこの形状が魔導システムのデバイスであると認識した。
だが父親の次の言葉で再び目を見開くことになった。
「あれ、どっかで見たことある?聖麗に一個あげたからあれかな」
「あげたぁ?!」
「大丈夫大丈夫、副作用とかないしそんな危険なものでもないよ」
父親は軽い口調で言う。
「いや、下手したらあれ凶器になるぞ」
闘華が重い口調で返すと彼は口笛を吹いた。魔導システムは実際犯罪に利用されている。凶器以外のなにものでもなかった。
「使ったところまで見たのか。でもうちの娘なら大丈夫だろ」
彼は清々しいまでの娘への信用を口にした。
闘華はその日、父親の仕事を見学したり手伝うことになった。




