三十八話 探は吸血鬼を追って
バキュンバキュン!闘華があがこうとした時、ゼロワンに魔力の弾丸が飛んだ。衝撃に首にかかる力が緩んだ。今だと言わんばかりに闘華が膝を打つ。
「ぐへっ」
ゼロワンが腹部に打撃を受け転ぶ。
「大丈夫聖麗さん、怪我は………あるけど大丈夫、かな」
探が聖麗に駆け寄るがかなり不安な表情だ。
「大丈夫、ちょっと血吸われちゃったけどまだ元気よ」
聖麗は落ち着いて答える。
「よかったぁ 」
安心感から探はへなへなと腰から地面に落ちた。
「おい貴様、人の獲物を取るとはどういうつもりだ」
闘華が肩を抑えながら探を睨みつける。
「お前いたのか。あ、そうだ。今話してる場合じゃないんだ」
探は闘華の存在に気づくがすぐにゼロワンに向き直り再び銃を発射した。
「ぐ、あ、てててて!」
ゼロワンが探の連続攻撃に悲鳴を上げる。
「今度は逃がさない、さっさとケリをつける」
再び逃せば先ほどのように被害者が増えてしまう。さらには聖麗までやられている、絶対にゼロワンを逃がすつもりはなかった。
探は確実に仕留めるため片方の銃でゼロワンを攻めつつもう片方の銃にエネルギーを溜める作戦に出た。
「いたい、いたいって!もう悪かった、俺が悪かったから許してくれ、な?」
ゼロワンはこれ以上弾丸を食らうのは嫌だと命乞いを始める。
「黙れ、お前にこれ以上殺戮はやらせない」
探は溜めたエネルギーを使い大量の弾丸を一斉発射した。
「ぎやあああああ!」
ズドドドドド!回避不能な弾丸の雨がゼロワンを苦しめる。




