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二十七話 聖羅は探と待ち合わせしたがはりきり過ぎた
聖羅は探とさくらと彼らの近所の駅で待ち合わせた。索の話を聞くためだ。
聖羅は自分のことを分からず襲いかかってきた姉を救ってくれた探に感謝している。その探の尊敬する兄の索がどういう人物か知りたいのだ。
単に恩人の兄に興味が湧いただけではない。兄を知ることで探自身のことを知れると思ったのだ。
探のことを知りたい、聖羅はその一心に包まれていた。
知りたい、それはなぜか。彼女は先日の一件で探に惚れてしまった。それゆえに彼のことを知りたいのだ。
探に会う。それゆえに入念な準備をした。メイクをいつもより豪華にやり、服にも気を使った。後は憧れの彼に会うだけである。
そう、彼に会うのだ。だから聖羅の心はソワソワしていた、落ち着かなかった、せわしなく心臓が高鳴っていた。今か今かと彼が来るのを待っていた、期待していた。
かれこれ二時間ほどこういう状態であった。聖羅ははりきったあまり早く来すぎたのである。同じ場所に立ち、現れない待ち人を待つのにも足も疲れてきた。
そんな時である。彼、いや、彼らが現れた。
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