十七話 火の鳥の魔法使い、 百舌鳥健四郎登場!
「戦う前に名乗っておこう。わたしは 百舌鳥健四郎、アンダーウィザーズの魔導システムの営業エージェント」
火の鳥の魔法使いが名乗りをあげる。戦う前にこれをやらないのは卑怯だと感じたのだ。
「 潜縷探、魔法使いてのを除けばただの高校生」
探も一応自己紹介をする。
二人が剣を構え、一気に走る!キィンキィン!剣と剣がぶつかりはじけ合う。
「やるね君、随分と戦い慣れてると見える」
健四郎自分の剣を止めている探に笑みを浮かべる。
「あんたこそ、流石は組織のエージェントと言ったところかな」
探も同様に笑みを浮かべる。
バッと互いに距離を置く。今度現れたのは銃だ、健四郎は剣と一体化している銃を構える。
バキュンバキュンバキュン!互いの銃が思い思いの弾丸を飛ばす。
「うわぁ!」
「くっ!」
二人は弾丸が直撃して怯む。
探の弾丸は屈折するもの、健四郎の弾丸は直進するもの、二つは交じり合わず迷わず目標にたどり着いたのだ。
今度は互いに銃弾を避けつつ斜めに走る。探の弾丸はホーミング型だが狙った場所から目標が動けば当然命中精度は下がり弾丸が当たらなくなるのだ。
距離が縮むと再び剣のぶつかり合いが始まる。キィンキィン!剣と剣がぶつかり押し合う。
「それほどの力があれば我々の仲間として通用しそうだ。どうだ、わたしと一緒に来ないか?」
健四郎が探を誘う。
「誰がそんなこと!」
だが探はすぐさま否定する。
「残念だ、君なら我々と共に人類を新たなステージに導けると思ったのに」
健四郎が首を振る。
「あんなのは新たなステージじゃない!ただの暴走だ!あれを人類の進化なんて認めない!」
探は健四郎達のやり方を否定する。
「やれやれ、我々の道はやはり平行線だな」
健四郎が悩ましいという顔をする。
そこへ一陣の風が吹いた。探はバリアを発生させて防御を、健四郎は身体をくねらせて回避を試みた。だが風は強く、二人とも弾き飛ばされてしまう。
「うわぁー!」
「ぐっ!」
二人はゴロゴロと転ぶ。起き上がって風の正体を見る。
風は少女の姿をしていた。オレンジのコートとショートパンツの派手な衣装だ。
二人は瞬時に察する。新手の魔法使い、しかもかなりの手練だ!
「オレンジの魔法少女!こいつ、さくらが前に言っていた」
探はさくらからから聞いた抗争していた二つの不良グループがオレンジの魔法少女に襲われた話を思い出した。
「こいつは………例の魔法使い狩り……!」
健四郎の耳に入っていたのは彼女が探より前からいた魔法使い狩りという情報だ。あまりに暴力的な戦闘力と行動範囲にエージェント達も手を焼いている。
少女が口を開く。
「お前達は強いのか?」
「その問に答える必要はない。お前の力は看過するには過ぎたるものだ」
健四郎が剣を探から少女に向け直す。
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