十一話 狙撃手の三上春樹
探とさくらは次の日自分の学校で職位室に呼ばれ、担任の教諭に怒られた。無断で学校を早退して索の大学に行ったため当然だ。
二人は索の死の真相を調べるためと言うと。
「調べてどうする?復讐でもする気か?やめとけやめとけ」
と返された。
「あーあ、怒られちゃったね………」
二人が職位室を出るとさくらが肩を落として言う。
「仕方ないさ、これくらい覚悟の上だよ」
探が自嘲気味に笑って言う。
「でも、お兄さんの仇の手掛かりなくなっちゃったね」
「いや、大丈夫だよ。あいつはあの時俺に挑戦状を叩きつけてきた、だから必ず俺の前に現れる。焦る必要はないよ」
「でも、勝てるの?お兄さんが敵わなかった相手なんでしょ?」
さくらが不安を見せる。
「それはやってみないと。でも、簡単にやられるつもりはないよ」
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だが三上春樹がいつ現れるか分からない探は不安に駆られていた。彼はいつでも探を狙えるが実際問題いつ狙うかは不明なのだ。
そんな中探は街を歩いていた。春樹が狙う時間が不明とはいえ運が良かったら探の方から出会えるかもしれない、だからじっとしてるわけにはいかないのだ。
バキュン!探の目の前に光の弾丸が飛んできた。軌道を辿るとビルの屋上でライフルのレンズが光るのが見えた。
まさか、あれは三上春樹!そう悟った探はビルとビルの間に隠れた。
「隠れたか。そのまま逃げるか、勝てないと分かって挑んで来るか、どっちだ。いや、どっちにしろ仕留めてやるがな」
ビルの屋上で探を見ていた春樹が言う。
探は逃げる方など選ばなかった。当然魔導システムを使い春樹に挑戦するのだ。
「魔法演奏!」
探は姿を変え、影からビルの階段に現れた。
「出たか!」
ここぞとばかりに春樹が探を狙う。
探は咄嗟にそれを回避する。
「あぶな!」
それから階段を上りきるまでの間、探は何度も春樹の狙撃を受けそうになった。
「見えた!」
探は春樹の姿がはっきり目に映ると銃の引き金を引いた。
バキューン!
「うお!」
ホーミング銃が飛び春樹が驚く。
だが弾丸は春樹に届く前に消失してしまう。
「そんな………」
てっきり弾丸が届くと思った探はショックを受ける。
「なんだよ、おどかしやがって」
春樹も来ると思った弾丸が届かず拍子抜けする。
春樹の弾丸が再び飛び、探はまた攻撃を避ける側になる。
バキュンバキュンバキュン!連続で攻撃が飛ぶが探は一瞬の隙を突き屋上の地面を蹴った。
「届け!」
再び探は銃を使った。
「なにぃぃぃ!?」
これには意表を突かれ春樹も大きな声を上げる。
ドンドンドン!
「ぐうっ」
春樹は探の弾丸を連続で受けることになった。弾丸を受けた春樹が吹っ飛ぶ。
ズザーと探が着地する。
「スナイパーて言ってもこうも接近されちゃあ、わけないでしょ」
探が勝ち誇るように言う。
「わりいがっ、ここはまだ俺の距離だ!」
春樹が弾丸を撃つ。
「ぐっ」
探は咄嗟に腕がガードしたがかなりの衝撃が走った。まだ春樹は探を狙っている、連続で飛ぶ春樹の弾丸を探は避ける。
「そこ!」
「つっ」
探が隙を突いて春樹のスナイパーライフルを狙った。ライフルは弾かれ春樹の手から離れてしまう。
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