三夜・都市伝説を試してみた〔伯爵実体験〕
10何年前の俺の実体験。
と言っても何か見たとかヤバい体験したとか、そういう話じゃないんだわ。
つまらん話かも知れんが、まあ暇潰し程度に聞いてくれ。
俺はガキん時から怖い話が大好きで、まあそういう系の本とかテレビとか、必ず目にしてきた。
夏になればお昼にやってる『あなたの知らない世界』なんて毎回観てたわ。
あの番組、昼からやってる割には結構怖かったと記憶してる。
さて、都市伝説と言うのが流行り出したのは、確か平成初期位だったか?
この言葉を耳にする以前から、『口裂け女』とか聞いた記憶あるから、もっと前かも知れんが。
この都市伝説の中に、いつ頃知ったか分からん話があってね。それをフッと思い出したんだわ。風呂入ってる時に。
皆も聞いた事あるだろうか?『だるまさんが転んだ』って奴。
これを風呂入ってる時に、言ってはならない。思ってもいけない。もし言ったり思ったりすると、後ろに誰か現れるよって話だ。
湯船に浸かってボーッとしてる時なんだけど、まあタイトルで分かる通り試してみました。声に出して、言ってみた。
言った途端、全身に悪寒が走ったね。
湯船に浸かってるにも関わらず、ブワッと鳥肌が立ってさ。
俺は怖い話大好きで幽霊の存在を信じてる。が、都市伝説に関しては大体創作だと思ってた。
理由は当時の都市伝説の話は、遭遇したら100%死、助からない。でもある言葉を言えば、或いはアイテム持ってれば助かる系の話が多かったから。例えば『口裂け女』ならポマードとかべっこう飴。
そんなんで怪異防げるなら苦労しねえよ、が俺の考え。
しかしどうやら、この『だるまさんが転んだ』は本物っぽい。何の前触れも無く鳥肌が立つのは、近くに霊が居るからって話も聞いてたし。
後ろを振り返ればすぐ壁だから、もしそこに誰かの顔があったら俺は余裕で気絶出来る自信しか無かった。
なので前だけを見て、そそくさと風呂から出た。
そんな訳で、オチも無く中途半端な感じだがこの話はこれでお終い。
〔完〕




