003 忍び寄る人影
スケルトンを倒し終わると、突然頭痛が生じる。思わず、包丁を落としてしまう。手で頭を抑えながら痛みを和らげようと深呼吸をする。弓を出したのと弓の変形、包丁を出すの3つのバグを使い、結構痛い頭痛がきた。
「早く寝て休もう」
そう言って、寝床に行くために歩み始めた。地面にはたくさんの白い石があった。
(後で回収しよう)
そうして、寝床がある家に入る。そして、倒れるようにしてジャックは寝た。
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(ある街で)
「100体ほどのスケルトンの反応が消えただと!そんなことあるわけがないだろう」
「しかし、『シナ村』あたりで反応が急に途絶えました」
「シナ村は確か1年前に廃村になった村だろう?なぜそんなところで反応が途絶える?」
「わかりません、『生体反応』もありませんでしたし...」
「...まあいい、報告ご苦労だった」
女が「はい」といい、ドアを開けて出ていく。そして、男が秘書にいう。
「ふむ...少し調べる必要があるな。シャナ、4級以上のバディを入れて、シナ村を探索させよう」
「?探索だけなら、そんなに強い必要はないのでは」
「いや、強い魔物がいる可能性もある。もしもの事を考えて戦力は必要だろう」
「そういう事ですか、わかりました。失礼しました」
秘書がそう言うとドアを開けて出ていく。
「変なことが起こらなければいいが...」
誰もいない部屋で巨漢な男はそう呟いた。
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ジャックは目を覚ました。昨日動いたせいか、少し眠い。そんな体を無理やり起こしていつもの洗顔所に行く。水が冷たい。
「今日は、昨日の襲撃について調べよう」
そう言って、昨日戦ったところに行く。昨日戦ったところには白い石がたくさん落ちていた。石の形はすべてクリスタルのような形だった。
(やっぱり魔石かな...そうだ、図書館で調べよう)
そう思って、すぐに図書館に向かう。魔石についての本は意外とすぐに見つかった。本棚から取り出す。その本には『魔物と魔石について』と書かれている。ページをめくって読む。
どうやら、魔物は魔石をもっていて強い魔物ほど大きいらしい。ちなみにスケルトンは真ん中くらいの大きさらしい。
「魔石は売れるらしいな...でもこの村に売るところなんて無いしな。いつか、大きい街に行きたいな」
そんな事を口にする。このときのジャックはまだ知らない。自分がとても人間不信になっていることに。
(今はどうせ使わないし片付けるか)
そう思い、道の魔石を片付ける。片付けがおわったのは1時間後だった。
「やっと終わった〜っていうかスケルトンたち森の中から来たけど、墓地でもあんのかな?まあいいや、魔石でなんか作れないかな」
そして、ジャックは魔石を使って魔力を貯める魔道具を作っていた。
魔石は、魔力がこもった石でうまく使えば魔法を使える魔道具などを作ることができるらしい。でも今のジャックにはそんな技術ないし、白の魔石は無属性なので魔力を貯めるだけの魔道具しか作れない。
(昨日みたいに魔力が切れたら、矢も打てない。バグの矢は作った分だけ頭痛がするし...こういうのは作っとかないと)
本を読みながら、アミュレットを作る。
ジャックは器用だ。なので、生前はチームメンバーのアーチェリーの弓が壊れたときによく直していた。直しているときに盛岡が「俺も器用になりたかったな」とかいってたのを思い出す。
そんなことを考えていると、魔道具の外部が出来上がる。白い魔石がそこら辺にあった糸で繋がれたアミュレットみたいな魔道具だった。
「よし、後はこれに昨日の魔石を注入すれば完成だ」
そう言って、袋に入っている魔石を取り、アミュレットに近づけて魔力を吸わせる。
魔力が吸われた魔石はだんだん色が薄くなり、透明になる。それを100回ほど繰り返す。
そしてアミュレットを作り終わる。純白のアミュレットを首にかける。すると、アミュレットの魔石が光って、ジャックと魔力の繋がりを作った。
「これで、魔力たくさん使えるな」
魔力のつながりを確認していつもの特訓の準備にかかる。まず、左手に前に出したアーチェリーの弓を持つ。そして、土の矢を出す魔法を詠唱する。
「Garento Kastam Earth」
土の矢を生成させて、そこから新しい詠唱を唱える。
「Effect Fire!」
土の矢の先端が燃える。弓を持っている左手がちょっと熱い。そうして顔をしかめながら、照準を定める。狙うは、空を飛んでいる一回り大きい鳥。弓を最大限引いて、右手の力を緩めて放つ。
矢は鳥の羽根の部分を射抜いて貫通する。そこから体が燃えていき、鳴き声を上げる。鳥は村の外の草原に落ちていった。
「ふぅー」と肩の力を抜いて息を吐く。そして、鳥の落ちた方向に向かいながら、身体の状態を確認する。
「魔力は残ってるけど、また補充しないとすぐなくなるな」
魔力の消費はともかくアミュレットの効果はいいみたいだ。
これで、魔力切れの心配は無さそうだ。よかっ... !?
安心して、きれいな青空を見ていたとき、ジャックは目を見開く。上から何かが落ちていくのが見える。鳥でもない、まるで太陽のように燃えている物体だった。慌てて、大きく一歩後ろに下がる。その時、ものすごい速度で何かは落下してくる。ジャックがさっきまでいたところには、火を纏った土の矢があった。
「あっぶな!」と言い、土の矢との魔力のつながりを断つ。すると、火は消えて、土はぼろぼろになった。
「死ぬかと思った!」
ドキドキしながら、考える。矢はすぐ消さないといけない。また、アミュレットの魔力も結構少なくなっているのに気がつく。
ジャックは、アミュレットの魔力を蓄えるために今日からはモンスターを倒すのも頑張ろう、と心の中で決心しながら、広場へ帰っていた。
広場に帰って噴水のところで魔法についての本を読む。本を読みながらジャックは思う。
「街の協会っていうところに行けば、魔法耐性と得意属性がわかるのか...少ししたら、街を探しに行くのもありだな。パンも飽きてきたし...」
ジャックは1週間パンをずっと食べていて、流石に飽きてきたころだった。
(街に行って米を食べたいし、魔法の教習所なるものにも行ってみたい。それに...)
考えれば考えるほど行きたくなる。そして、本を閉じて立ち上がる。
「よし、街へ行く準備をしよう!」
ジャックは考えるよりも先に行動をするタイプなのでもう荷造りをする。
寝所に行って、村にあった革で作られたリュックサックのようなものを見つける。その中にたくさん必要なものを入れようと今まで以上に張り切る。頑張るぞ!
「本は必要だよな、あとは......あれ?食料は出せるし、火も魔法で起こせる。もういるものなくね?」
荷造りが約5秒で終わってしまった。思ったより早く終わってしまい、さっきまで張り切っていたのが少し恥ずかしくなってきた。そうして、まだ寝るのには早いので広場へ向かう。
「今日の練習は早めに終わらせて、明日、出発しよう!」
そして、魔法の特訓を始める。その時、シナ村に近づく人影が3つあった。
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「領主様から依頼が来たと思ったら、魔物退治じゃなくて探索か〜」
「だが、その場所でスケルトン100体ぐらいが消えたらしいぞ」
そんな事を話しながら、シナ村への道を進む。
「しかも、生体反応がなかったらしい。だから、おばけの仕業かもしれないな」
「怖がらせないでよ...っていうか生体反応がないってことは、スケルトン同士が争ったんじゃないの?」
「そうだといいな」
「おばけ...」
剣士が怖がらせて、ローブをまとった女性の魔法使いが分析して、16歳くらいの若い男の僧侶が怖がる。
「まあ、レイのことはちゃんと守ってあげるから。安心しろ」
剣士がそう言ってレイと呼ばれた僧侶の肩を「ポンポン」と叩く。
「そうよ、わたしとダストは4級だから大丈夫よ」
そんな会話をしていると、辺りが暗くなってく。日が沈んできたのだろう。
「そろそろ、安全な場所に行って寝よう」
そう、剣士が言って魔法使いは「うん」と言い、僧侶は「わかりました」と言う。そして、木が近くに生えていないところに、テントのようなものを出した。
そうして、3人は眠りについた。その時間帯にジャックも寝た。




