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21.デスゲームの中と外で、必要な能力が変わる。いち早く変化に順応した者が、生き延びる確率をあげる?

ラキちゃんは、ブレない。


ふーくんは、人の力に頼って生きてきたクセが治らないのかもしれない。


「リーダーの持ち点を下げたら、リーダーは、どうなる?」

とふーくん。


ふーくんは、男リーダーに殺されようとしているのに、殺そうとしてくる男リーダーを心配している?


ふーくんは、お人好しを通り越して、頭脳に不自由しているのか?


「元の持ち点がゼロに近かったら、ゼロになる。


減点されても、死ぬ程じゃなければ、リーダーは生き延びる。」

とラキちゃん。


ふーくんに説明するラキちゃんが、面倒見が良い幼馴染にしか見えなくなってきた。


「ふーくんは、腰巾着する相手を守ることで生き延びてきたから、リーダーが死ねば、自分も危うくなるんじゃないか、という思考から抜け出せないのね?


刷り込みだか、三つ子の魂だか。」

とラキちゃん。


ふーくんの処世術は、強い人の傘下で、強い人に日和ることだったから、他の生き方を知らない、とラキちゃんは言っている。


ふーくんと、デスゲーム内でチームを組みたいかというと、俺も遠慮するだろう。


「リーダーの生き死にに、ふーくんは、関係ない。


ふーくんの生き死にに、リーダーは関係ない。


互いの自由意思で、互いを死なせても、何の問題もない。


それが、デスゲーム。


私が見る限り、リーダーは、理解している。


デスゲームの外で通用した方法では、ふーくんは助からないって理解できないなら、ふーくんは、誰かに利用されて死ぬのが合っている。」

とラキちゃん。


ラキちゃんは、ふーくんに改心する見込みがない、と見限ったのか?


ラキちゃんと一緒に、男リーダーに立ち向かえば、ふーくんの生存確率は上がった?


ラキちゃんに見捨てられたふーくんを助ける人は、デスゲーム内にはいない。


ラキちゃんは、口が悪いなりに、ふーくんを助けようとしていた。


見捨てたくなかったのか、助けることに、目的があったのか。


ふーくんは、ラキちゃんに言われっぱなし、にはならなかった。


「ラキちゃんとは、ずっと会っていなかった。

ラキちゃんは、会えてからもキツイことしか話さない。


タツキとの付き合いは、ここに来る前と来てからもずっとだから、俺は、ラキちゃんよりも、タツキの方をよく知っている。


タツキは、俺を殺そうとなんかしない。

そんなやつじゃない。


俺は、タツキを信じる。」

とふーくん。


男リーダーは、タツキというのか。


ふーくんは、ラキちゃんと手を組まないことにした。


ラキちゃんは、ぽっと出の幼馴染。


ふーくんは、友達の男リーダーを信じた。


デスゲームの外なら、ふーくんの選択は、おかしくないのに。


デスゲーム内で見ると、ふーくんの破滅が想像できてしまう。


「私の邪魔をしなければ、私はふーくんを殺さない。」

とラキちゃん。


ラキちゃんは、登場して以来、一本筋が通っている。


ラキちゃんが、いったい、どこでどんなヘマをしたのか、気になる。


「悪い悪い、ふっしーと俺は、仲良しだから。」

と男リーダーは、ふーくんと肩を組む。


ラキちゃんは、冷めた目で、仲良しを演出する男二人を見ている。


「仲良しの定義が、私とは違う言語で、解説されている。」

とラキちゃん。


「ふっしー、ふっしーばかりが、痛い目を見ることもないんだ。

口の悪い女友達には、反省してもらおう。」

と男リーダー。


男リーダーは、ふーくんに、ラキちゃんを犠牲にしろ、と言い始めた。


「でも、ラキちゃんだし。」

とふーくんは、ぐずぐずしている。


ふーくんは、ラキちゃんに幼馴染としての情を持っているのか。


「ふっしーは、俺とラキちゃんを天秤にかけて、俺をとっただろ?


俺は、ふっしーに迷われて傷ついたから。


ふっしーの仲良しは、ラキちゃんじゃない、というところを見たい。」

と男リーダー。


情に揺れているふーくん。


ふーくんは、ラキちゃんを見ている。


戸惑いながら、ラキちゃんに向かっていくふーくん。


ふーくんみたいな、情に行動が支配されるタイプは、外の世界では、悪く言われないけれど。


デスゲーム内で、長生きはできないだろう、と俺は思えてしまった。


「ラキちゃん、ごめん。」

とふーくん。

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