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17.デスゲーム参加者は、全員死ぬと言うラキちゃんが、幼馴染のふーくんに色々教えているのは?死に方を選べた方がいいから?

男リーダーは、他の人にも説明してくる、と言って、幼馴染の男女を置いて立ち去った。


幼馴染男女の話し声が、男リーダーに聞こえなくなるくらいに、男リーダーが離れたのを確認して。


ラキちゃんは、ふーくんに話しかけている。


「もう一つあった。

ヘマをした自覚がなくて、ヘマをしていないのに、デスゲームにいる理由。」

とラキちゃん。


「何だ?」

とふーくん。


「いると便利だから。使い道があるから。」

とラキちゃん。


「人を道具みたいに言うな!」

とふーくん。


「道具って、言い得て妙。

デスゲームに持ち込めるのは、貸与されたスマホだけ。


堂々と持ち込める便利道具があるなら、使わない人はいない。


便利道具があるとないとでは、デスゲーム内での過ごしやすさが変わるから、持ち込んだ。


さっき、ふーくんは、リーダーに、もういらない、と判断されていたたね?


今まで、お疲れ様。」

とラキちゃん。


「何を言い出すんだ!」

とふーくん。


「前座じゃなく、本番に使うなら、デスゲームからバイバイは確定。


バイバイって、お帰りは、あちらから、という意味じゃないから。


外野と内野に女子が一人ずつ。


外野に男子一人。

内野に、リーダーと、リーダー以外の男子が一人。


狙われるのは、一人しかいない。


リーダーは、狙わせる気でふーくんを内野に呼んだ。


外野も、同性同士が狙いやすいよね。


ふーくんの人生の集大成はドッジボール。」

ラキちゃん。


ラキちゃんが、辛辣なのは元々の性格なのか、大人になったからなのか。


面倒だから、ふーくんを避けたと言いながら、よく喋るラキちゃん。


「ラキちゃんは、なんで、いきなり、俺に色々教えてくれたんだ?

俺もラキちゃんも、どうせ、デスゲームで死ぬんだろ?

嫌なことばかり、死ぬ前に教えなくてもいいじゃないか。」

ラキちゃんから言われっぱなしだったふーくんも、思うところがあったらしい。


「自分より強気な人の腰巾着が性に合うふーくんに言うのも、どうかという気もするけれど。」

とラキちゃん。


「だから、なんで、ラキちゃんは、そんな態度?」

とふーくん。


「ひーくんとまーくんと、早めに離れたから、私はそこそこ平和に生きてきた。

自分の尺度を大切にして生きてこれた。


ひーくんとまーくんは、人間性がクズじゃなかったから、二人と一緒にいる分に関しては問題がなかった。


ひーくんとまーくんに寄ってくる人は、私が早々に、二人から離脱したから、私には構ってこなかった。


ひーくんとまーくんとは繋がりがあると知っているから、私に深追いもしてこなかった。


ひーくんとまーくんと幼馴染、というのは、私を生きやすくするキラーワードだった。」

とラキちゃん。


ふーくんは、無言で目を見開いた。


「ふーくんが、ひーくんとまーくんと一緒にいなくなったとき、幼馴染という枠は、三人にとっていいものだった?」

とラキちゃん。


ふーくんは、無言のまま。


幼馴染の男三人は、最終的に、ぎくしゃくしたのか。


「ふーくんがデスゲームに参加したきっかけが、男リーダーに誘われたっていうなら、男リーダーは、ひーくんタイプじゃなくて、本物のクズ。」

と断言するラキちゃん。


うんともすんとも言わないふーくん。

ラキちゃんは、ふーくんが返事するのを待つのは止めたようだ。


「ふーくん。


デスゲームに参加している人は、デスゲームの外に居場所がない人。


デスゲーム参加者は、一日でも快適に過ごせるように工夫して過ごしている。


安穏としていたら、デスゲームに参加させられたときと同じように、いいように使われて、理由も知らないまま、死ぬよ、ふーくん。


死なないのは、無理でも、死に方を選びたい、とは思わない?」

とラキちゃん。


ふーくんの幼馴染として、ふーくんが男リーダーに利用されたままでいるのは、納得がいかない、のか?


男リーダーが、ふーくんとラキちゃんを呼んだ。


本番が始まる。


ふーくんは、どうするんだろう?

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