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ロマンティックRPG  作者: 初めての書き出し小説風
16/21

第16話 薬草を簡単に採取⁉

東の村モールに到着した2人。

依頼人は“メル”という少女だった。

そんなメルも同行して薬草を取りに行く事となったアリト達。

一行は森を発見し、森の入り口まで着いたのだった。


          ーー


そして現在…


ミラを先頭に薬草を探している3人は、しばらく森の中を進んでいた。



スタスタ…


「こんなに雑草が多いと、見分けがつかないわね…」


「ふ~ふふっふっふ~♪」


「…」



「あっ!あれだ!」

メルは少し先にある草を指差す。


メルが見つけたのは絵に描いていた草だ。

そしてその見た目は二枚の子葉の草。


「あの雑草みたいなのが薬草なの⁈」


「そうだよ!」


「やっとなのね…」

「私が取ってくるよ」


ガサッ!


「え⁉」


ミラが歩き出そうとした瞬間、薬草の周囲から物音が。



ガサガサッ‼


ザッ!ザザッ!


複数の魔物が飛び出てくる。


「また、あなた達ね!」


薬草の前に現れたのは複数体のミッシュラビット。


「ここからは俺が…」


「私に任せて」


何かを察して前に出たアリトだったが、ミラのその声で足を止める。


「…」

「そうか」

(ここに来るまでの戦闘で、体力が無いだろう…)


「疲れなら心配ないよっ」


「…⁉」

(心を読まれた⁉)


「それに…」

「もしもの時はアリトが守ってくれるんでしょ?」

ミラは力こぶを作り、笑顔でそう言った。


「分かったよ、しかし…」

(ここら辺はウサギしか出て来てないのか?)


「草原では2~3体で現れたのに、今度は10体も居るのね」

シュー…

ミラはそう言いながら両手にバレットを作る。


ザッ!

ダッダッ

1体の魔物がミラに向かって単騎特攻。


「遅い!」

バン!


プスン。

バタ…


ザザザッ

ダダッ

3体の魔物が同時に突進。


「このくらい、へっちゃらね」

バババン!


プスンッ!プスンッ!プスンッ!

バタバタ。


「さぁ、残りも来なさい!」


ドスーン‼


「今の音は何⁉」

「そんな事より…」


ザザザッ!

大きな音と共に残りの魔物が一斉に突進。


「6体くらい、一瞬で…」


ガサッ!ザザッ!


ダダダダダダ…


「えっ⁉」


なんと魔物の後方から、さらに10体のミッシュラビットが現れ、突進してきたのだ。


「一気にこの数⁉」

「でも…」

焦った表情をしたミラだったがニヤリと笑う。


シュー

バババババンッ!


プスーン!

バタバタバタ。

ミラは右手で放った魔法で5体撃破。


「こっちも!」

バババババンッ!

バタバタ。

さらに左手の魔法で5体撃破。


ダダッダダッダダ

残り6体の魔物が迫ってくる。


「最後は…」

タッタッタッ

「そんな綺麗に並んでくれちゃって、ありがとう」

ミラは正面から向かってくる魔物に対し、素早く魔物の右側へ移動した。


「そして一列になったところを…」

魔物が一列に見えるように動いたミラ。


シュルー…

バァーーン


プスプスプスン‼


バタバタバタ…


6体の魔物を一撃で倒した。


「どうよっ」

魔物を全滅させたミラは、どや顔でアリト達の方へ振り返った。


パチパチパチ。


「おお」


「お姉ちゃん、すごぉい!」


アリトとメルは拍手を送った。


「私にアリトの護衛は要らないのかもね~」

「な~んちゃ…」


…キ………バキ……バキ…


バキバキ!


ザザン‼


「へ?」

「アリトー…これ…魔物?」

ミラはミッシュラビットが現れた方を振り返ると目が点になった。


グシャ…グシャ…


グシャ…ゴクン。


木々をなぎ倒し現れた魔物は、尻尾に巻き付けたミッシュラビットの死骸を丸呑み。


シャー‼


「こいつがさっきのデカい音の正体」

「しかしこの蛇…」

(1メートルはある魔物を一口か…)


現れたのは大蛇の魔物。

そしてその魔物は全長10メートルを優に超えていた。


「きゃあ!怖いよ!」

「あっ…あのへび…!」

メルはアリトの後ろに隠れ、何かを呟いた。


タタタタッ‼

「ア、アリトー‼助けてー!」

ミラも一目散にアリトの背中にくっつく。


「さっき護衛は要らないって言ってなかったか?」


「う、うそに決まってるじゃない!」

「は、早く、あの化け物をどうにかしてよ!」



現れた大蛇に戦意消失したミラ。

そして3人はどうなってしまうのか……


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