表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ロマンティックRPG  作者: 初めての書き出し小説風
12/21

第12話 魔力の元は体力です


訓練場で魔法の特訓を始めた2人。

ミラはアリトの創造(おふざけ)水魔法(アクアマジック)に挑戦するも失敗してしまう。

彼女は応用技を習得出来るのか不安のまま特訓をするのだった。


           ーー


そして現在……



ミラは応用技のコツをアリトに聞いていた。



バレット(水の球体)を作って…」

チャージ(圧縮)してスプリング(水圧)で押し出す…」

「ねぇアリト、もっと分かりやすく教えてよ~」


「そうだな」

「銃を簡易的にしただけなんだが」


「じゅう…?」


「この世界には無い物だったな」

(冒険者の装備、武器屋にも銃は見当たらなかったしな)


「ん?この世界?」


「何でもない」


「そう?」


「さて、特訓を続けよう」

(…ミラなら説明だけで分かるだろう)

「よし、バレットを作ってみてくれ」


「うん!」


シュー…


ミラは指先にバレットを作る。


「まずチャージについてだな」

「バレットを小さくしようとすると中心から外側へ反発力が起きる」

「それを抑える為に、まずバレットの外側を固めるんだ」


「固める…」

「あっ丸くなった!」



ミラのバレットは歪な形から綺麗な丸になった。



「次は水を中心に凝縮するイメージだ」


「分かった!」


シュルルル…


「出来た!」


バレットは直径5㎝から直径1㎝ほどになった。


「飲み込みが早いな」

「後はスプリングだけか」


「っ⁉」


アリトはミラの肩と腕に触れ、説明しようとした。


「なんだ?」


「アリトは女性に躊躇(ちゅうちょ)なく()れるんだ、と思って」


「淑女として扱ってるつもりだ」

「続けるぞ」


「う、うん…」


ミラは頬を赤らめたが、アリトは淡々と説明を続ける。


「肩から指先、バレットを一直線にするんだ」

「イメージはこれを筒状と考え、水を流し込み指先で圧縮」

「バレットへ開放する」


「肩から指先に水を凝縮するイメージ…」

「えい!」


バンッ!


カンッ!


魔法はかかしに命中した。


「やった!的に穴が空いてる!」

「これが、水の弾丸(アクアバレット)ね!」


「やるな、1回目で出来るとは」


「アリトの教え方が良かったからよ」


「そうかもな、だが、やっと基本が出来ただけだ」

水の銃弾(アクアマック)は今のを10本の指先で行うぞ」


「この調子なら出来そうだわ!」


「ほう、そうか」



基本の魔法水の弾丸(アクアバレット)を習得したミラ。

勢いのまま、水の銃弾(アクアマック)に挑戦したのだが……。



数十分後……


シュル…シュル…


パシャンッ


「はぁ…はぁ…はぁ」


「そろそろ休憩しておけ」

(やっぱりこうなるか)


魔法を発動しては失敗、その繰り返しでミラの足元には水溜まりが出来ていた。

 

「うん…」

「魔法ってこんなに疲れるのね」


「魔法は使う人の体力を対価に扱うものだ」

「短時間にやりすぎるとバテるぞ」


「そうなんだ!」

「何で、そんなに詳しいの?」


「今は秘密だ」


「えー!なんでー?」


「そんなことより暗くなってきた」

「今日の特訓は辞めて、宿屋に泊まるぞ」


「むー……」

「分かったわ」


「その前にファブを使うぞ」


「なによそれ?」


「対象を綺麗にする魔法だ」


ファー…

キラーン、キラーン


「え⁉」

「汗も服の汚れも無くなってる!」


「よし、行こう」


スタスタ…


「アリトこの魔法はどうやってるの?」


「秘密だ」


「むー」


スタスタスタ…



特訓1日目から順調な滑り出しをした2人は宿屋に向かった。

そしてミラは、応用技も覚える為、この特訓を7日繰り返すのだった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ