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またね

作者: 胡麻油

情けなくただ頼りなく

見える世界から目を背けた先に

大丈夫だよって言ってくれた

君がいた。


火照った体が冷めないようにと

お互いで温め合ったあの日から

めくるめく時間が過ぎて

途切れ途切れの会話も

いつしか2人が溶け合う合図になった


明日の事を話せば明日が来るって

意味のわからない2人の価値観で

死ぬまでの膨大な時間の

暇つぶしをしようって交わした


今が一番幸せだなんて

細くした目がその涙が

車窓からの銀世界に写って見えた


喧嘩した日に握りしめた指先も

時間が2人を結んでくれた



「あの日もそうなると思ってた」



いつものように繋いだ手が

その日はやけに冷たくて

二度と戻れない気がした


明日何する?

って単純なことさえ聞けないまま

途切れ途切れの会話が始まる


また会おうねって手を振る姿も

僕の知らないどこかに振っているようで

そこでまた意味もなくつま先を見る


大好きだよ

私は愛してる


愛してるよ

私の方が愛してるよ


愛してるよ

うん、私も好き


大好きだよ

うん、ありがとう



さよならまたね


最後まで格好悪いままだった。

大嫌いはまだ言えないけど

明日の事を話せば明日が来るみたいだし

ゆっくりと明日の事話してみる。

人生の終点にて。


君と過した雪の降る日の事を。



今日の天気は雪。所により快晴。

朝頃には霧がかかるでしょう。

でも、安心してください。

雨だけは零さないように頑張るから。

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