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ラヴィアン・ワールド  作者: てろめあ
明けの陽光は眩しく
6/41

4 は?周回するんだが?

しばらくゲームの世界です(10話数)くらい

作者「正直ここが第一話な気が」

冷夏「ふんっ!」

作者「おごぉ!」

零「やったぜ!」


「私は帰ってきた!」


なるべく低い声を意識して、大佐のセリフを叫ぶ。

草原がそよそよとして気持ちいいし、ここにはコロニーも何もないのだった・・・

とりあえずこの小高い丘に帰って来たわけだが、おそらくチュートリアルの途中だったな・・・

どうしよ・・・広大で自由過ぎて・・・もしかしてこれ死に覚え系統なのか・・・?



『丘を下り北東へ向かうと初歩の町 グリーンベルがあります そこでこのチュートリアルは終了致します』


良かった!神ゲーだった!

僕は喜々として丘を下り、轍みたいになっている畦道を発見し、そのまま歩いていると草むらから犬・・・狼が飛び出してきた

唸りながら僕を威嚇する狼・・・体の上に緑の恐らくHPバーが存在し、アーリーウルフと名前が浮かんで見えている。


「初戦闘・・・開始だっ!」


ゆっくりと日本の刀を抜き放つと、身体が勝手に構えを取る。

両方の刀をだらりと下げ、いつでも相手の行動に反応出来るような構えだ。

おそらくこれがスキルによってアシストされた動きなのだろう。

自慢ではないが現実でこんな事は出来ないし、以前にプレイしていたA・Oでは両手剣一筋だったし・・・


じっとアーリーウルフを睨んでいると、口を大きく開けながら襲いかかってきた!

身体を半身動かし、すれ違いざまに横腹に左の脇差をアーリーウルフへと振るう。

「キャンっ!」

悲鳴と共に鮮血が飛び散る。

「ッ!」

血に驚いていると、未だ血を出しながらもアーリーウルフが僕の右足に噛み付いた。

「いっっ!!」

痛み そして僕の脚から血が流れ出す。

バクバクと逸る心臓の鼓動感じながら、二刀を振るう

右手の刀を首筋に 左の脇差を顔に 袈裟懸けに 手に肉を裂く感触を感じさせながら。


「はっはっはっ・・・」


荒い呼吸を繰り返し、少しずつ呼吸を落ち着ける・・・


「リアル過ぎる・・・痛覚があるし、それに・・・」


HPが無くなったアーリーウルフは、横たわり、死体はそのままだった・・・

他のゲームなら、光になって消えてドロップするはずなのに・・・


『初戦闘の終了を検知 倒したモンスターへ向かい収集と唱えると素材が入手出来ます 収集すると経験値と素材 稀に装備やアイテムをドロップします』


刀を鞘へ納め、アーリーウルフの死体・・・へ向かって、『収集』と唱えた。


「!」


ブレスレットが光り、右腕が勝手にアーリーウルフの方に上がると、死体は光りに包まれた後血痕を残して綺麗に無くなった。


・EXP 7 獲得

・10コル 獲得

・草狼の毛皮

・草狼の牙 獲得

・熟練度が上昇しました

・レベルが1上がりました スキルポイント3獲得


ログが流れる。視界の左上に有る僕のHPは5程削れていた。

成程、こういうシステムなのか・・・

というか・・・


「魔法使えばよかった・・・どうやれば使えるのかもわかんないけど・・・はしゃぎすぎた・・・」


『ダメージを検知 回復にはアイテムの使用 回復魔法 町の治療院にて治療する事が出来ます。』


町で回復出来るのか・・・アイテムストレージを開くと、1010コル入っていた。

ついでに装備を確認すると、武器耐久値のゲージが少し減っている。多分鍛冶屋か砥石で回復かな?防具は服屋とか防具屋かな・・・


ズキズキと痛む脚を我慢しながら、魔法スキルを確認する


■月魔法 レベル1

・ルナヒール 詠唱により発動可


■氷雪魔法 レベル1

・リトルアイス 詠唱により発動可

・リトルスノウ 詠唱により発動可


あった!これ回復魔法でしょ!

ルナヒールと選択すると、目の前に文字が浮かび上がる、恐らくこれが詠唱呪文なのかな?


『月の精霊よ 月の雫の恵みを 今此処に』


暖かな黄色い光に包まれると、足の痛みがすっと引いていった。


・習熟度獲得

・月精霊との友好度上昇


ログが流れ、視界に映るHPが全開し、MPは三分の一程減って見える。


『後一キロ程で町に着きます 世界には様々なダンジョンや遺跡があり 最下層でのボスは討伐後、三十分程でリポップ致します レアアイテムやユニークスキルを獲得することがあります おたのしみください』



僕はさっきまでの戦闘の興奮やら恐怖やらは吹っ飛んで


「は?周回するんだが?」


と口走っていたのだった。

世間は暗い話題ばかりですが、せめて暇つぶしになれるよういっぱい更新致します。

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