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ラヴィアン・ワールド  作者: てろめあ
明けの陽光は眩しく
5/41

3 きな臭い、よし!プレイ(現実逃避)しよう


五代旧家

現代にも残っている五つの名家が存在する。

家柄は古く、日本誕生から居るとかなんとか・・・


躯金 宮元 天宮 九龍 六堂


資本主義になって久しく、日本に根づいたこの名家達は大手企業や財閥を所持しており、ゴシップ誌では独自の自警団ならぬ軍を所持しているとまで実しやかに囁かれている。

日本政府への影響も強く、有名所だと、九龍家は自衛隊のトップだったり、六堂は三菱重工のバックだとか。

この名家の名はニュースとかでは絶対にでる事は無い。

忖度でもなんでも無く、知るすべが存在しないからだ。

何故、ゴシップ誌に名前が出るかと言うと、大体が歴史学者の発言が元であったり、所謂都市伝説扱いの為、誰も相手にしないのだとか。


そして、その中の一つ 宮元家


零は姉に抱っこ(不服ながら)されながら門をくぐり、本邸へ向かって居た。


「姉ちゃん、遺憾である。あるける。あとそろそろゲームしたい。すごくゲームしたい。そして何故本家?マンションではなく?」


思いの丈をぶちまけるこうげき!


「下ろすの却下 ゲームはお父様と話してから 拗ねちゃうから駄目よ。 あのマンションはもう使わないわ、しばらくはお家よ、零。」


て痛い反撃とびっくり情報がきた!


「学校は?」


「行かなくてよし」


「!!」


こうかはばつぐんだ! ゲーム三昧や!


喜ぶ僕に可愛いウインクをした姉はそのまま広い敷地を進み、竜堂さんに扉を開けて貰いながら本邸に入った。


「「ただいま」」

姉と声を揃えて言う。


他家はメイドとかを雇って居るらしいんだけど、ウチは居ない。警備員さんと執事さんは何人か居るけど。

たまに家政婦を雇って掃除して貰ったりするんだけど、基本は家族でする。僕はあまりしないけど・・・

この家はすごく広くて、部屋意外はまだ落ち着かない。昔両親と住んでいたマンションが僕の心に根付いているのか・・・はたまたただの引きこもり体質のせいなのか・・・


すいすいと進み、大きな扉を開くと、叔父さん(無我さん)が難しい顔で書類を眺めて居た。

姉さんが

「ただいま帰りました、お父様」

に続いて僕も未だ抱きかかえられながら

「ただいま、叔父さん」

と帰宅を伝えた。


「おぉ冷夏か、おかえり。・・・・ん?れいたんの声が聞こえた・・・?私はそんなに疲れて・・・?」

目頭を押さえながらううむと悩む叔父さんに再度告げる

「姉さんに連行させて帰って来たよ、叔父さん」

ばさっ!と書類を投げ捨て、机の上をぐるぐる回転しながら転がり華麗に着地

そして僕の近くに来て・・・


「れいたん!おかえりだよぉ!変な奴はいなかったかい?居るなら言ってくれ、叔父さんが居なかった事にしてあげるからね!そして、お父さんと呼んで良いんだよぉ!」


さっきまでうーむとしていたハンサムダディが、クッソだらしない顔で僕に詰め寄って来た。

中年の歳だから仕方ないと思うのだけど、ちょっとおっさん臭い・・・

「えっと・・お父さんは・・・まだ・・僕・・・・」

「お父様くそオヤジ零が怖がっています。離れなさい」

「れいたん!俺はいつでも大丈夫だからね! あ?娘よ(邪魔者)れいたんと会うの我は3日ぶりぞ?お?殴るぞ?」

「あ?私は4時間も離れて居たんですけど?なめてんのか?」


あ?お?と言いながらメンチ切り合う二人に僕はため息を吐きながら完結に告げる。

「喧嘩だめ。仲良く。かなしい。」


「冷夏!さあ飯にしよう!ちょっと早いが父さん仕事でちょっと嫌なことがあったんだ」


「ええ!お父様!」


なんだかんだありながら、僕らはリビングへと向かった。




「それで、お父様、さっきの書類は例のやつなの?」


「あぁ、そうだ。正面からぶつかれば歯が立たないとわかっているのだろう。奴ら嫌がらせに関して言えば世界一とすら言えそうだぞ。」


「本当にそうね・・・やはり、まだその時では無いのね?」


「あぁ・・・・」


二人の難しそうな話を聞きながら、僕は竜堂さんが淹れてくれたお茶をすする

今日も(・・・)味はしない。

あの暗い部屋の影響か、僕は幾つかの身体に不備がある・・・


味覚が無い、脚が悪い、背中に・・・辞めとこう。


というか、そろそろ僕は我慢の限界だ。

新作ゲームを僕がもう何時間も我慢してしまっている。

嫌なことも思い出してるし・・・よし!プレイ(現実逃避)しよう!

未だ話し合う二人に告げる

「僕、疲れたから部屋に行くね」

途端に心配ラッシュモードに突入した二人をなんとか回避し、竜堂さんに付き添って貰い部屋へ行く。

昔、この広い家を探検して少し広い段差から落ちて以来、一人で歩くの禁止を言い渡されている。


朝の登校も陰ながら竜堂さんが着いてきている。一度も見つけたことは無いけど。


「だあぁっ!」


ベットにダイブし、そばにある小型冷蔵庫よりミネラルウォーターを取り出し、飲む。

ふう・・・


気を取り直して、ALIOSを操作し、ラヴィの世界へ飛び立った。

零 (やっとか・・・)



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