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プロローグ

 「あー、異世界に行けたらなぁ」


 そんなことを言って眠りについた翌日、まさかこんなことになるとは思っていなかった。



 今絶賛高校2年生満喫中の下田しもだ 益之ますゆきは、勉強も運動も友達関係もそこそこいい感じの、いわゆるそこら辺にいる学生だ。学校では「マース」というあだ名でよく呼ばれている。



 冬になって少し経ち、寒さも厳しくなってきた今日が一日終わり家に帰っているところだ。


「はぁ、やっと終わったぁ」


 益之はポツリと呟いた。

 益之は登下校はいつも1人だ。友達の家が近くにないこともあるが、それ以上に何も縛られない時間であるこの1人で歩く時間を大切にしていた。


「明日から冬休みだな~なにしようかな~」


 益之の学校は明日から冬休みだ。普通の高校生であったらここから楽しい冬休みの幕開けとなり、楽しみでいっぱいだろうが益之はそうでもなかった。どちらかというと学校がこのままあってくれたほうが嬉しかったりする。なぜなのかというと、益之の家庭は学生生活とは裏腹に荒れている事だ。



 益之は一人っ子なので家は父親と母親との3人で生活している。幼いころは家族関係も良く、よく3人で出かけたりもしていた。だが、小学校卒業のタイミングで衝撃の事実を言われた。


「離婚するかもしれない」


 正直その言葉を言われた時は全く理解できなかった。確かにたまにけんかをする様子を見ることはあったが、まさかそこまで言っているとは思いもしなかったのだ。さらに聞くと、父親は浮気していたり母親にお金をあげていなかったりしていてそれで母親も借金をたくさん抱えている状態だった。


 その時以来、何もしていないときはいつもこのことを考えるようになりどうすれば関係が改善されるか考えていた。中学生のころは考えに考えまくりいろいろ行動してみたが関係性が直ることはなく高校入学時点ではもう半分あきらめていた。



 そんなこんなで普通であったら冬休みは家族みんなでどこかへ行くものだろうが、もちろんそういうことも一切ない。そんな家庭に半分慣れているもののもう半分で嫌気がさしている現状だった。


 正直、家に帰っても誰もいないし(母親は夜遅くに帰ってくるが......)、冬休みだからといってなんのイベントもないことから「なんで学校明日から半月ないんだよぉ......」と、心の中で思ってしまう。


 だからといってどうにかなる訳でもないのでいつも通り家に帰りお風呂に入ってご飯を食べて、そしてラノベを読み始めた。


 それから数時間たち、少し眠くなってきたので寝ようとした時にふと、

 

「あー、異世界に行けたらなぁ」


 と思った。


 ちょうど読んでいたラノベが異世界でスローライフを送る感じのものだったし、やはりいざこざがあまりない生活というものにあこがれが少なからずあった。ただ、そんな事あるわけないよなと思いながらまぶたを閉じた。

今回が初めての投稿となるので、言い回しがおかしかったり誤字脱字などたくさんあるかと思います。

語彙力がないのでどうしても文章が短くなってしまいますが、これから改善していきますのでよろしくお願いします!

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― 新着の感想 ―
[良い点] 読み易い文章だと思います。
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