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第三次世界大戦は起こらないだろう

作者: マリコ

第三次世界大戦は起こらないだろう


イランのソレイマニ司令官がイラクで米によって爆殺された事件で第三次世界大戦が勃発するのではないか、と世界中で懸念の声が上がっています。しかし、個人的に第三次世界大戦は起こらないと思いますね。理由は、戦争を起こす動機がないからです。基本的に、世界大戦はキャストがいないと成立しません。過去に起こった二回の戦争を見ると、必ずヨーロッパが主戦場になっています。しかし、今回の一連の騒動でヨーロッパの国は無関係ではありませんが、積極的に関わる姿勢も見せていません。核合意を維持する方針は打ち出していますが、具体的にイランアメリカどちらの味方をするといった事には言及していません。

次に気になるのが中露の動きです。ソレイマニ司令官を爆殺したアメリカを批判し、イラン支持の姿勢を示しました。また、中国、ロシア、イラン、で年末に軍事合同演習を行うなど、協力関係を深めているようにも見えます。しかし、あくまで立場を示すだけでこれまた具体的な軍事行動に出る様子はありません。

やはり、過去100年のうちに2度も大戦を経験しているせいか、各国ともに慎重に動いている感じはありますね。これだけキャストが揃わないとなると世界大戦には発展しないでしょう。

と、おそらく百年ほど前、オーストリアの皇太子夫妻が暗殺された時点でそう思った人も多かったでしょう。しかし、現実は歴史が証明している通り、第一次世界大戦が勃発しましたね。

もちろん可能性がないわけではないです。例えば、アメリカが在イラク米軍基地を破壊された報復として52箇所を爆撃、イランはその報復として、ドバイやイスラエルなどの米軍基地を攻撃、なんてことになると、UAEもイスラエルも黙ってはいないだろうし、かねてよりイランを敵視してきたサウジアラビアもここぞとばかりに介入してきそうですね。このように戦線が拡大していくと、あちこちに飛び火して結果的に世界中大火事になる、なんてことも可能性としてはあります。もしそうなった場合、日本も他人事ではないです。日本にも米軍基地があるということは、すでにイランの攻撃対象には入っているわけです。可能性は無きに等しいですが、明日ミサイルが飛んできてもおかしくないわけです。

あと、オリンピックですね。国際情勢によっては…無事、何事もなく終わるといいですね。あと、今年のオリンピックが一連の騒動に関係なさそうな東アジアで良かったですね。もしもトルコに決まっていたら、今頃中止になっていてもおかしくないですね。

とまあ、世界大戦の可能性について書いてきましたが、今のところイランの攻撃による米軍の死傷者などは出ていないようですし、イランもアメリカとの正面対決を回避するために敢えて攻撃をずらしたりと計算している感じがするので、このままうまい具合に両国ともに幕引きを図れば事態は早くに沈静化するかもしれません。

日本の対応についてですが、中東訪問は中止して正解だったと思います。下手に口を出して巻き込まれるより、距離を置いてどちらの味方もせずに様子見に徹した方がいいと思います。今更行ったって日本がどうこうできる話でもないし、そもそも民族も宗教も人種も違う遠く離れた日本には関係ない話です。

ただ、石油となると話は違ってきます。やはり、自分たちが使う石油を守るためにも自衛隊は派遣するべきでしょう。何も脅威はイランだけではないです。ソマリア沖などに出没する海賊も十分脅威です。

えー!この令和の時代に海賊!? なんて思うかもしれませんが、海賊は何もパ◯レーツオブカリビアンなど映画の世界の話だけでなく、未だに現役で活動しています。やはりそういった脅威に備えるためにも自衛隊派遣は必須だと思いますね。

これに反対している人たちがいるみたいですが、彼らに問いたいです。じゃあ、どうやって石油を守るのか、と。実は自衛隊を派遣しなくてすむ方法もあります。他国に守ってもらうとかは論外として、石油を諦めればいいんです。そしたら自衛隊も派遣する必要はなくなり、日本が巻き込まれることもないでしょう。その代わり、私たちはこの寒い時期にストーブを焚くことも車を使うこともできず、原始的な生活を余儀なくされますけどね!

まあ、こんな方法多くの国民の支持を得られないでしょう。基本的に一度進んだ文明を巻き戻すことはできません。それはポルポトが証明しています。

なので、戦争に巻き込まれるためでなく、自分たちの石油を守るためにやはり自衛隊中東派遣は必要でしょう。日本が石油を輸出に頼っている以上、仕方がないことでしょう。代わりのエネルギーを開発しようにもすぐにはできないでしょう。

以上、日本の対応について書きましたが、引き続き情報を収集していくしかないでしょう。


最後に、イランは本当に美しいモスクや価値のある遺跡など、古代ペルシャから続く悠久の歴史を誇る国です。壊すことは簡単だけど、それを復元するのは容易ではない。というか、もう元には戻らない。イランの文化財が破壊されるなど、あってはならないことだと思っています。また、イラン人は本当に親切で、優しいということは、イランに行った日本人のブログなどを読んでいるとよく分かります。

そんなイランを、失いたくない。事態が一刻も早く沈静化し、平和な日常に戻ることを心から祈っています。

情報は現時点1月9日深夜のものです。

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