ヒール
退屈だ。今日も冒険者に喧嘩売るか。
「おい! そこのクソジジイ! 金をよこせ!」
「なんだとクソガキ! おや、てめえヒーラーじゃねえか。ヒーラーが剣士の俺に勝てるわけねえだろ!」
「俺はただのヒーラーじゃない!」
「ほおうじゃあどんな力があるんだ?」
引っ掛かったなクソジジイ! 俺はヒーラーだが高火力な攻撃が出来る!
『衝撃波』
「はあ? その程度かうおっ!?」
俺の放つ衝撃波は破壊力抜群だ! くらったらひとたまりも無いぜ! よし、金は頂いた!
「なんだてめえ!? 目立つようなことしやがって!」
「お前ら行け! あのガキをやれ!」
「「「やってやるぜ!!」」」
おっさんが群がってきやがった。まあいい。金が手に入るから相手してやる。まとめて始末してやるよ。
『爆発衝撃波』
「「「「「うをあああああああ!!」」」」」
「ざまあみろ!」
纏まってきても纏めて攻撃すればいいだけだ! さて、金を頂くか。
「そこの小娘、ちょっといいかしら?」
は? あの女はなんで俺が女だと分かったんだ? だが金は多そうだ。早速頂く!
『衝撃波』
『フラッシュ』
しまった! 前が見えない! こうなったら適当に撃ってやる!
『連続衝撃波』
『鏡』
まさかはねかえしたのか!? だとしたらヤバい! 俺がやられる!
「させるかあああああああ!!」
適当に撃ちまくったらなんとか防げたな。だがあの女は危険だな。金は諦めるしかないか。だがいつか倒して金を頂くぜ!