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一人分

「痛い」

「バカだな、ちゃんと前見て歩かないから転ぶんだ。あーあ、血も出てる」

「バカじゃない……」



 トオルは周りに人がいないか確認をした。

 そして彼女であるアカリを壊れてしまいそうなほど強く抱きしめた。愛情たっぷりの甘い言葉も添えた。

「……」

「……治ったか?」

 先ほど怪我をした箇所を確認した。血は止まっていたが、少し擦れたような痕が残っていた。ついでに変わったところがあれば、アカリの顔が紅潮したことくらいだ。

「まだちょっとだけ傷ついてるな」

「一人分だからね……。いつもありがと……」

 

 愛が傷や病を治してくれる。このとき、治癒する側は心から愛情を相手に注がなければ効果が出ない。一人分の治癒力はある程度決まっていて、軽傷以外なら薬を使ったほうが早い。

 少しドジなところがあるアカリは、よくトオルに治してもらっていた。その度に愛情を感じて、二人の仲は深まっていった。

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