精霊使い
「え…何……ち、蝶?」
また見知らぬ女の子。でもその子も私達と同じ赤色の制服を着ている。助っ人だ!
「あ、あのアンナチュナルを…倒して!早く倒さないとサミュルの人達が大変なの!」
「な、何だかよく分かんないけどやってみるよ!フラウ…あのアンナチュナルを凍らせてっ」
フラウ?あの子ナチュラルじゃないの?女の子がそう言うと女の子の肩から小さな精霊が現れた。もしかして………精霊使い?初めて見た!
『あのアンナチュナルを凍らせるんだね、まっかせてー♪』
小さな精霊はフーと息を吹き掛ける。するとそれが氷に代わりピキピキとアンナチュナルの体が凍りついていく。羽が凍りついて黄色い粉を出せなくなった。今がチャンスだ!
「反撃よ、鷹。シュレッダー・カッター!」
「俺達も行くぞ!虎、アタック!」
再び二人の連携攻撃。アンナチュナルは一部凍りついていて動けない。これなら攻撃が当たる!凄まじい突風と共にアンナチュナルが粉々になり燃える。終わったんだ…
「やっと倒したわね」
「あーー。疲れた」
二人はお疲れの様子。無理もないよね、二人はちゃんと戦ってたもん。でも私は戦えなかった。こんなんじゃダメだ…
「…よく分かんないけどお疲れ様。私、マナ・ミュール。精霊使いなの」
「あっ、私はリディア・ローレンツです。さっきは助かったよ…ありがとう」
やっぱり精霊使い。精霊使いは生まれながらの素質、清らかな心の持ち主にしか向かず、そのせいか世界でもなかなか少ない。だけど精霊使いはナチュラルと同等の力を持つらしい。
「お?お前らもう仲良くなったのかよ」
「私も自己紹介がまだだったわね。私はアイリス・クレアよ、これからもよろしく」
アイリスにマナ。これからこの二人も仲間なんだよね……出会いはこんなだったけど仲良くなれて良かった。
「…サミュルから学校まであと三時間もすれば着くわ。まだ一日あるし、私の家に来ない?」
アイリスからの提案。私達の目的地は同じ。サミュルから学校まで三時間で着くらしく一日余裕がある。寝床が無い私とレオにとっては嬉しい提案だ。
「お言葉に甘えて、お邪魔するよ」
「リディアとレオは決まったわね。で、マナはどうするの?別に無理にとは言わないわよ」
マナは悩んでるようだ。でもせっかく会えたしもっと仲良くなりたい。出来れば一緒に来て欲しいな。
「……それじゃ、私もお邪魔しよっかな」
やった。
「早速行きましょう。私の家はサミュルから少し離れてるから暗くならないうちにね」
こうして私とレオ、サミュルで出会ったアイリスとマナと一緒にアイリスの家に休ませてもらう事になった。




