隊長と副隊長
「……あっ………ここは」
瞬きをした一瞬で地上へ戻って来ていた。元居た場所の旧校舎だ。
「久しぶりの外だと思ったら旧校舎じゃない!」
一人でツッコミを入れているアイリスはほっといて全員居るか確認した。ちゃんと全員居る。
「やぁ、心配したが必要なかったようだな」
突然入って来た人物に私達は警戒する。頭はつるつるしていて刺青をしている。肌は少し茶色だ。服は軍服を着ている。服を着ていても分かるが脱いだら筋肉が凄そうだ。
「……誰だ?このオッサン」
「ハッハッハッ!これでもお前達の教官だよ。私は月影の教官、ヴァン・アマナトスだ…よろしくな」
(こっ、この人が教官ー!!)
皆は唖然としていた。場所を移動して教室へ。席は当然ながら人数分しかない為、後ろが空き寂しい感じになっている。席順はどこでも良いと言われたので一番窓側の席にした。隣はマナ、その隣はリア、シア、リエン君。後列は窓側からレオ、アイリス、ギル君、ユリウス君という席順だ。
全員が席に座るとヴァン教官は教卓の前に立つ。
「よし、全員揃ったな。話は校長から聞いたと思うがあの方が校長だ。あとはだな、月影は最も命を落としやすい部隊だ……だからこの部隊に居る間は皆、家族だと思うように」
ヴァン教官の言葉に思わず感動してしまった。記憶が無い私は暖かい村で育ち、優しいお父さんの養子になりここへ来た。ここでも居場所が出来る事が嬉しい。
「さて、さっき受けて貰った試練で既に月影の隊長と副隊長を決めてある」
穏やかになった場がまた静かになる。私達は静かに次の言葉を待つ。
「まずは副隊長だが……副隊長はリディア、お前に任せたいと思っているが…どうだ?」
まさか私に来るなんて!皆の視線が私に注がれる。思わず顔が赤くなる。
「凄いですリディアお姉ちゃん」
「そうだよ、おめでとう」
「あ、ありがとう。マナ、リア」
ヴァン教官は次の言葉、つまり隊長を発表しようとしている。
「…隊長は仲間の命を預かる大切な役割を持つ。故にどんな時でも冷静、かつ正確な判断が必要とされる…俺がピッタリだと思ったのはギルだ」
選ばれたギル君はいつもと変わらず冷静だった。喜ばず、かと言って嫌がってもいない。
「これから隊長と副隊長に話がある。一緒に来てくれるか」
「あ、はい」
「…はい」
私達、私とギル君はヴァン教官に着いて教室を出て行った。
更新遅くなってすいません!
これからは気をつけます。




