ドラゴンVS月影
「よし、行くぞ皆!!」
レオの掛け声で一斉攻撃が始まる。だが、鉄の龍には効いていないみたいだ。それもあの鉄の体のせいだ。
「…あの鉄の体を壊せれば」
『あのドラゴン倒すなら俺様の力が必要だぜ。どうする、リディア?』
やはり鴉は私に力を使わせようとしている。でも今はその方法しか無い。それで倒せるならやってやる!
「…分かった。お願い」
『ふんっ。よし、行くぜ』
鴉は口にエネルギーを溜めている。これは私も見た事がない攻撃。少し不安になるが今はしょうがない。
「…皆、避けてーーーー!!」
精一杯、声を出してそう言うと皆が私を見る。すると私の隣に居る鴉を見て驚いている。
『……受けやがれ、黄泉送りの炎』
放たれた攻撃は凄まじく、真っ赤な炎とどす黒い炎が合わさっていた。鴉の攻撃は見事に当たった。物凄い砂煙が起こる。
砂煙が収まり、見ると鉄の龍の体にヒビが入っていたのだ。喜ぶのも束の間、異変が私の体に起こった。
「うっ…ぐっ…ああっ」
今までと違う強い痛みが襲った。それはまるで体中を刃物で斬り付けてられているかのようだ。我慢出来ず地面に手を付けた。
「お、おいリディア!テメェ…何でリディアはこんなに苦しんでるんだ。いつもはこんなに苦しまないだろ!」
『あの攻撃はリディアは見た事がない攻撃。かなり強力だからそれなりに貰っておいた』
鴉の言葉に殴り掛かろうとしたが皆に押さえ付けられた。
「リディアお姉ちゃん、大丈夫?」
リアはその傷を癒すという特殊能力で私の傷を癒そうとしてくれている。気持ちは嬉しいが戦いはまだ終わっていない。
「み、皆。まだ…あの鉄の龍は倒せてないからっ…私に…構わず……倒して」
声を出すのも苦痛になる。だけど伝えた。まだ完全に倒せてない。気を抜けば一気に殺られ、下手をすれば全滅だ。
「…なら、リディアを守りながら戦うわ。もしリディアを攻撃されて守る人が居なかったら大変でしょ?」
「アイリスの言う通りだよリディア。月影は確かチームワークが大切だもんね」
アイリス、マナ……ありがとう
「リディアはアイリスとマナに任せて、俺達はあの鉄の龍を倒すぞ」
一致団結した月影……これなら勝てるかもしれない。私はそう思った。




