ドラゴンVSドラゴン
鉄で造られた巨大な龍。どうやって倒せば良いのか思いつかない…だが、そんな事は言ってられない。リエン君一人では無理がある。
「あいつばっかり活躍させねぇぜ……なぁ、虎」
『……はい』
「鉄の龍……これは倒すの難しそうね…でもとことんやってやるわ。ね、鷹?
」
『えぇ。着いていくわ』
「わ、私達も行こう。ふ、梟」
『うん♪楽しみ』
「こうなったら俺だって、蝙蝠」
「……やるしかないか」
『ハハハ、めっちゃ強そうやん』
「……貴族を助けるのは気が引けるが仕方ない。やるぞ、大蛇」
『ふむ。拙者はやるでござるよ』
「私も行こっか、フラウ」
『うん♪』
す、凄い……皆、詠唱無しで魔獣を召喚した。皆の力を合わせれば勝てるかもしれない。
“…私達も行こう、レイヴン”
『……やだね』
思わず一人で転けそうになった。さっきは素直に言うことを聴いてくれたのにまたいつもの鴉に戻ってしまったのだ。
“どうして!さっきは言うことを聴いてくれたじゃない……あ!”
もしかして鴉はギル君の魔獣、狼が居る事を知ってわざと?
『…クククク』
やっぱりそうだ。酷い……鴉の性格がここまで酷かったなんて今更だけど知らなかった。 私には意志が強すぎて制御出来ない。
「おい、リディア。お前は見てろ!あの野郎《鉄のドラゴン》は俺達がやる」
「えっ…あ、うん」
言い返そうと思ったけど出来なかった。それはレオが何時になく真剣だったからだ。そんなレオに私は怯んでしまったんだ。
「お前達、手を出すな!これは俺が倒す……おい、貴様。お前は一体、何者だ」
リエン君が私達に言った後、鉄の龍に低い声でそう言った。後ろ姿しか見えないがリエン君は怒っているように見える。
『………知りたいか?』
「何?」
『知りたいのならこの私を倒すのだ』
鉄の龍が喋った事に驚きだがリエン君の魔獣の龍にも驚いた。まるで本当の力を出せていなかったかのように体がどんどん大きくなっていった。この不思議な空間の天井、ギリギリだ。
「……挑発か。良いだろう、受けてたつ…龍、ファイヤー・ブレス」
リエン君の命令に従い、龍が巨大な炎の攻撃を口から放つ。炎は一直線に鉄の龍に向かっていく。
「や、やった!」
『……いや、まだだ』
鴉の言葉に言い返そうとした時
『うわぁぁーーーーーーーーー!』
あの巨大な龍の体がこっちに飛んできた。龍はそのまま壁に激突した。私もだが皆も唖然とした。状況が分からない。さっきまで勝利を信じていた。なのにこの状況は…
「なっ、龍!」
「ね、ねぇ。あの鉄の龍、何したの?見えなかった…」
アイリスの言う通りだ。速すぎて見えなかった。やっぱりあの鉄の龍は強すぎる。
「おい、リエン。お前は一人じゃねぇだろ!当然俺も戦うぜ」
『わいも是非、手合わせしたいなぁ』
「……お前達………………ふん。勝手にすれば良い」
そう言ったリエン君の顔は少しだけ赤く、少し微笑んでいた気がした。
ちょっと長くなってしまい申し訳ないです。
描写とか下手ですいません。




