休憩
私とリエン君、リアは再び足を進めていた。いつの間にか居なくなったマナ。誰かと合流出来ていればいいが。
「……ずいぶんと歩いたがアンナチュナルと出会わないな…丁度いい、休憩にしよう」
二つのアンナチュナルを倒してから歩きっぱなしで私もリアもクタクタだった。私とリアは嬉しさで思わず微笑みあう。
「あれ、リエン君。どこ行くの?」
一人、どこかへ向かおうとしたリエン君を止める。リエン君は足を止めたが振り向かない。
「……見回りだ。ここも安全と決まった訳ではないからな…お前達も気をつけろ………すぐ戻る」
そう言うと一人で行ってしまった。残ったのは私と小さいリア。ここはお姉さんである私が守らないといけないんだ。
「ふぅ。………シアは大丈夫かな」
ボソッとリアから出た言葉。それを聴いてリアがシアの事をどんなに大切かが分かる。ふと、考えたのはレオの事。レオも私を死ぬ程探しているかもしれない。
「…………大丈夫、きっと」
シアもレオも月影の仲間。弱い訳がない。私は全員揃ってここから脱出するんだ!
「……はい」
リアは小さくそう返事をして膝に顔を埋めた。そうだ、脱出するまで私と居るリアとリエン君は守らなきゃ。
「…ん?」
一瞬だが何かの気配を感じた。それはリアも同じらしく、緊張感のある顔付きになった。
「てっ、敵ですか?でもこの気配は…」
「リア…警戒だよ」
私とリアは身構える。相手も警戒しているのか、攻撃してこない。
「…リディアお姉ちゃん、こうなったら魔獣で先制攻撃しませんか?」
リアの提案。確かにそれなら確実にアンナチュナルを倒せるかもしれない………だが、問題は鴉だ。いつものように命令を聴かないだろう。
「リディアお姉ちゃん?」
リアが不安そうに見つめる。今は迷ってる暇は無い。アンナチュナルを舐めて掛かれば酷い目に合う。そう、あの時のように。
「何でもないよっ!よし、その作戦で行こう」
「はいっ。出てきてっ梟」
「…私も、来てっ鴉」
私とリアの魔獣は揃った。後は攻撃するだけ。幸いにもアンナチュナルは私達に気付いてないようだ。
“…レイヴン、あのアンナチュナルに攻撃して”
そう心の中で言い、答えを待つ。半ば諦めが勝つが万が一という場合もある。しばらく経つと鴉が黒い翼を羽ばたかせる。その衝撃は一時立っていられなくなるよう。
『……良いぜ、やってやる』
私は鴉の言葉を疑った。いつもは素直に承諾しない。私の命を喰らう事が約束だった。上手く行きすぎている気がする。
“……私の命は?”
『変な事を言うな。今回は特別だ』
「リディアお姉ちゃん、力を合わせて攻撃しましょう!」
「あ、うん。鴉!」
私の命令を聴く鴉。何だか新鮮だ。この調子で出来ればずっと命令を聴いてくれれば嬉しい。
鴉の凄まじい攻撃と梟の羽の攻撃がアンナチュナルに向かう。と、ようやくその姿を表した。
『ん?な、何や!』
喋った。この狼……どこかで見た事があるような?
「あ、危ないっ 逃げて!!」
『ぬ?な、何や』
ダメだ…当たる!攻撃は当り爆発。パラパラと岩が崩れる。あの狼を助ける為に向かおうとした時
「リディア!」
聞きなれた、とても安心出来る声だ。この声は…………レオ!?
久々の更新です。
更新出来なくてすいませんでした




