合流
爆発音と虎の遠吠え。そして砂煙がおさまり俺が見た物は。
「な、お前ら」
目の前に立つマナと敵と戦うギル・シュナイザーだった。
「あ、大丈夫?間一髪だよ。でも無事で良かった、怪我でもしたらリディア、凄い心配しそうだから」
「リディアは見つかったのか?」
マナの話だとそう聴こえる。マナは嬉しそうに頷いた。ギル・シュナイザーの方はやっぱり苦戦しているようだ。
「俺も戦うぜ」
「ちょ、ダメだよ!」
戦おうとする俺をマナが止める。
「どけよ!」
「どかない。レオは傷付いた虎が見えないの?まだ虎に無理させるつもり?」
マナの言葉に倒れている虎を見た。マナの言う通り、戦える状態じゃなさそうだ。
「………分かった」
そう言うとマナは嬉しそうに微笑んだ。その瞬間、凄い爆発音が聞こえた。目の前からだ。
「私も参加するよ!さぁ、フラウ。アイツを凍らせちゃって」
『うん、まっかせてー!』
小さい精霊はマナの少し前に出て大きく息を吸って吐いた。すると息は凍りついてアンナチュナルはみるみる凍りついて行った。
「…助かった、マナ・ミュール。丁度いい、出口らしき階段を見つけた。行くぞ」
ギル・シュナイザーは勝手に話を進めて歩き出す。そんな奴を俺は止める。
「出口が見つかってもまだ三人しか居ない、全員で出るべきだ!」
「それもそうだねぇ」
三人の意見はバラバラだった。でも俺はこの意見を貫き通すぜ。まだリディアと合流出来てないのにここから出れるかよ。
「……分かった。だが、簡単に見回って見付からなければ三人で出るぞ」
「あぁ。そうだな…リディア、大丈夫だろうな」
「それなら大丈夫だと思うよ?アンナチュナル二つと戦ってたけどあのメンバーなら倒してると思うし」
マナの言い方だとリディアに会ってるかのように聴こえる。
「お前、リディアに会ったのか!」
「痛いって…うん。ここへ落ちて来た時から一緒だったけど私は他の仲間を集めにちょっと別行動してたから詳細は分かんないけどね」
興奮してマナの肩を思いっきり掴んでしまっていた。それから話をじっくりと聴く。
「じゃ、リディア達の場所が分かるのか!」
そう言うとマナは何故か俺から目を反らず。えーっとを繰り返し、話そうとしない。
「えーっとね、その…ほら、この地下空間って広いでしょ?だからその……迷って…リディア達の居場所が分からなくなっちゃったの」
喜んだ俺がバカだったと心から思った。
「じゃ、ギル・シュナイザーもマナと同じで出口の場所が分からなくなったとか言うんじゃないだろうな?」
「…それは無い、安心しろ。俺は最初から一人だったからアンナチュナルを倒しながら出口を探した。印を付けているから問題ない」
マナよりかは役に立つと思ったが口には出さない。ギル・シュナイザーは少しムカつくからだ。
「……では簡単に見回りに行くぞ」
「あぁ」
この見回りでリディアを見つけられなければ俺は残ろうと決めていた。




