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プロローグ
何をするわけでもなく、席についていた。
小さくなった消ゴムを指で転がす。
やりようのないだるさに背骨が曲がっていくのを感じた。
立ち上がって扉に向かう。
扉を開けたら視界の隅がハンガーに掛かっている制服を捉えた。
帰ってきてからの記憶の中にそれはない。
ああ、また勝手に部屋に入られたのか、
そんな風に思いながら扉を閉じた。
電気を消し忘れたと思ったが、もう一度部屋に戻ろうとはしない。
もう二度と、戻りはしない。
冷たい風が吹く夕暮れ。
何をするわけでもなく、席についていた。
小さくなった消ゴムを指で転がす。
やりようのないだるさに背骨が曲がっていくのを感じた。
立ち上がって扉に向かう。
扉を開けたら視界の隅がハンガーに掛かっている制服を捉えた。
帰ってきてからの記憶の中にそれはない。
ああ、また勝手に部屋に入られたのか、
そんな風に思いながら扉を閉じた。
電気を消し忘れたと思ったが、もう一度部屋に戻ろうとはしない。
もう二度と、戻りはしない。
冷たい風が吹く夕暮れ。
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